メイプルストーリー

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死神シグナス
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雑談・おはなし

続 学校の怪談 第一話 無意識教室 日付:2009.08.05 00:17 表示回数:358

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 また次の美術の授業がやってきて・・・授業の中盤に差し掛かるとガリガリと彼女の席から音が聞こえてきた。
美術教師「・・・いいかげんにしたらどうだ?いったいいつまで左手を掻き毟っているんだ?」
女子生徒A「え・・・あれ?」
 先生は集中力を乱す行為はやめろと長々と説教をしはじめたが・・・彼女はそんな中どこか上の空で話を聞いていた。

女子生徒B「いくらなんでも同じ手には乗らないわよ・・」
 溜息混じりに授業の終った後に彼女に話しかけてみた。
女子生徒A「あ・・・うんwあはは・・・。」
女子生徒B「・・・?」
 そのとき、いつも明るく笑う彼女の声が少しだけ疑問を持ったものに聞こえたがそのときは別に気にならなかった。
 再び美術の時間がやってきて同じように中盤に差し掛かった頃・・・また同じように皮膚をガリガリと掻き毟る音が聞こえてきた。
美術教師「・・・いいかげんからかうのをやめたらどうだ?」
 少し怒気交じりの声で先生が注意をした。
女子生徒A「え・・・あれ・・・?・・・嘘・・・でしょ・・。」
 だが、この前とは違い・・・彼女の左手は注意されているにもかかわらず・・自分の左手を掻き毟るのをやめなかった。
美術教師「いいかげんにしろ!!」
 そんな彼女の行動についに先生の堪忍袋の緒が切れ・・・彼女の右手に手を伸ばした・・・でも。
美術教師「なっ・・・くっ!!」
女子生徒A「嫌~~~!!とまって!!とまって!!」
 彼女の右手は先生が止めているにもかかわらず・・まるで見えない力に突き動かされるように左手を掻き毟り続けた・・・次第に皮膚が裂け・・血が出て・・爪が折れ・・それでもなお止まることなくその行動は続いた。
 その異様な自体に気づき他の先生達が集まり・・・彼女を何人がかりかで無理やり押さえ込むまでその自虐的な行為は続き・・・4番目の席の周りは彼女の血で真っ赤に染まった。
 その後彼女は病院で入院することになり・・・クラスの噂も彼女と4番目の席の噂で持ちきりとなった。私は彼女が心配になり家に行ったり、電話を掛けたりしてみたが・
・・あれ以来彼女は部屋に閉じこもり学校に行くことはおろか・・・電話で話をすることさえしなくなった。                      次の記事へ

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