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雑談・おはなし

続 学校の怪談 第二話 ツミキリの詩 日付:2009.08.06 01:12 表示回数:398

{4ページ目}
先生「・・・そう。」
 一通り先生は話を聞くと、落ち着いた様子で話し始めた。
先生「・・・あなたは自分の死を受け入れて何をしたかったのかしら?」
女子生徒C「え・・・?」
 冷やかした様子もなく・・・ただただ真剣に聞いてきた。
女子生徒C「・・・私は・・・ただマーちゃんに許してほしかった。」
 そう・・・何もすることが出来なかった私を・・・。
先生「・・・よく聞きなさい、罪を償うってことはね、死んで償えるようなことじゃないの・・・貴方はいまそのマーちゃんって子を助けられなかったことで悩んでいるわよね?・・・じゃあ貴方が死んだからといってそのマーちゃんという子は救われるのかしら?・・・それはきっとそのマーちゃんって子もそう思ってるはずよ・・・だって言ったんでしょ・・・貴方に向かって死なないでって。」
女子生徒C「・・・・・・・・・。」
先生「・・・大切なのは死に逃げることで償うことじゃないわ・・・本当にその子に償いたいのなら・・・生きて生きて・・・命いっぱいその子の分まで生き抜いて罪を償える方法を考えて見なさい。」
女子生徒C「・・・・先生は・・・私の話を嘘だとは思わないんですか。・・・先生はどうしてこんな嘘みたいな話に真剣になってくれるんですか?」
 あまりにも素直に私の話を鵜呑みにして話す先生に思わず尋ねてしまった。
先生「・・・昔ね、私も同じ体験をしたの・・・丁度今の貴方と同じように・・・過去に戻って・・・でも結局は何も変えることが出来ないまま元の世界に戻ってきたのよ。」
女子生徒C「え・・・?」
先生「フフ・・・あの時も先生に今と同じようなこと言われたっけ・・・だから私は・・一人でも多くの生徒を助けられるようにこの職業を選んだのよ・・・それが私なりの罪の償い方だと思ったから。」
女子生徒C「・・・・・・。」

 私は・・・その話を聞いてそれ以上何も言うことも聞くことも出来ないまま・・・相談室を後にした。

 後日談になるが・・・私はあの後、生徒会長に立候補して・・・生徒会長に選ばれた・・・少しでも虐めや嫌がらせに対する対応策を考えて被害を減らすために・・・それでも虐め自体は今も何処かで密かに行われているかもしれない・・・でも私のこの活動が身を結ぶかもしれないと思うと・・・今まで無気力だった自分の体が不思議と軽くなった。
 関係ない話なのかも知れないが・・・マーちゃんを虐めていた3人組は通り魔事件に巻き込まれて殺されたらしい・・・死体は見るも無残で全身を何回も何回も包丁のような凶器で貫かれ・・殺されていたと噂では聞いた。犯人はまだ捕まっていないらしく・・・警察も全力で捜査に乗り出しているみたいだが・・・私はなんとなくその犯人は捕まらない・・・そう思った。
 私はその三人が殺されたと聞いたとき、三人は可愛そうだと思った・・・殺されたことがじゃない・・・生きて罪を償うことが出来なくなるから・・。
 もしかしたらあの三人も・・・生きていればマーちゃんのことを思い直してくれたかもしれない・・・その罪を償おうと生き続けて・・・誰か他の人を救うことが出来たかもしれない・・・そう思うと胸が潰れそうなほど苦しくなった。
 結局あれ以来・・・私はあのノートを見ていない、いつの間にか手に持っていたノートも消えていた・・・でも私はそれでいいと思う。
 あのノートは結局救いでもなんでもない・・・ただの悪質なものだったんだ・・・・私がマーちゃんの罪を償えなくする・・・まさに罪との縁を切るノートだったのだと今更ながらに思う。                          END
 




 という事で第二話 ツミキリの詩でした

 イヤ・・・ってか自分でも書いてて思ったんですが・・・無駄に長いですな・・・・それに加えて文才がないせいでもうゴチャゴチャでいろいろとすみません・・。
 それでも見てくれる方は後日も順番にこの学校の怪談シリーズの話を詳しく書いていこうと思うので暇な方や興味がある方は見てください。
 他の学校の怪談についての概要は前の記事を参照のほどよろしくお願いします。
 ではまた会う日まで。

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