ギィィ・・・・・
真衣は図書館の扉を開けた。
「はいりまーす・・・」
そっと入る。みんなもそれに続く。
図書館は思ったより広かった。
難しそうな分厚い本が、数え切れないほどずらっと並んでいる。
図書館の中央に、ハインズと呼ばれる魔法使いの長がいた。
う、浮いてる~・・・。魔法使いだから当然なのかな・・・。
納得した真衣は、ハインズのもとへ歩き出した。
「あの、ハインズ様ですよね?」
真衣は場所を考えて、静かな声で話しかけた。
「・・・・・・・・・・・」
ハインズは答えない。
「ハインズ様は、耳が遠いんだよ。おじいちゃんだから」
雷花がボソッと耳打ちした。
「そぅなのか・・・」
真衣は改めて話しかけた。
「あのぉぉ!!!!!ハインズ様ですよねぇええぇえぇぇぇええええ!!?」
真衣は叫びに近い(いや、もう叫んでいるが・・・)大きい声を出した。
「ふおぉぉ!!」
突然、耳に響く大きい声を出されたハインズは目を丸くして真衣を見た。
「なんじゃ。おぬしは!大きい声を出しよって!!」
ハインズは持っていた杖の先を真衣に向けた。
「え・・・・だって、耳が遠いって聞いたから・・・」
と、言って雷花をチラ見した。
「うん?・・・・・おお!雷花ではないか!」
ハインズは叱るのを止めた。
「ハインズ様!ひさしぶりーっ!」
雷花は親しそうに、手を振った。
「ひさしぶりじゃな、雷花。前に会ったときより、立派になったなぁ」
ハインズは笑った。目の端が垂れ、とても優しい笑顔だった。
「そうだよ!うちだって成長したんだから!!」
雷花は自信げな表情を見せる。
「ハインズ様」
と、白虎が真衣の前に入ってきた。
「白虎・・・。ってことは、でかい声のおぬしが真衣じゃな!?」
「そうです・・・・・。てか、でかい声’って余計じゃないですか?」
真衣は苦笑いした。
「で、どうしたのじゃ?白虎。何があったか?」
ハインズが問いかける。
「はい。ハインズ様に少しお聞きしたいことがありまして・・・」
白虎は姿勢を正す。
「ほぉ・・・。真衣を連れてきたということは、過去のことか?」
帽子を深くかぶっていてよく見えないが、
ハインズの顔からは緊張感が感じられた。
つづく
+。:.゚ヤッタァァァァヽ(。´Д`。)ノ バンザァァーイ゚:.。+゚
ついに30話突破しましたぁ!!
遅かったデスネ・・・"(σ・ω・`*)
何話までいくかわかんないけど
これからも応援よろです!(*゚ω゚)ノシ
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