小学校の卒業式。僕は5年生の時のできごとだった。
そこまで昔の話ではないのだが、
年月が経てば「忘れるものか」と心に刻んだつもりだった出来事も記憶が薄れ、
混ざり、ほとんど覚えていない。
しかしこの出来事は、この場面だけはハッキリと鮮明に記憶している。
僕の学校では卒業式に4年生、5年生が一緒に出席して、
卒業式のために、音楽の授業で練習していた歌を1,2曲みんなで歌う。
いつもは口パクで歌っていても、卒業式特有のガチガチな空気と
卒業生の緊張振りに影響されてか、みんな結構本気で歌う(多分
僕もこの日のために練習していた歌(名前忘れたorz)を熱唱していた。
そのときだった
横に椅子を並べて座っていた先生2人が僕に近づいてきた。
何事かと顔を向けると先生がなんとも微妙な(笑っているような困っているような)
表情で、僕に
「…今回の式は6年生が主役なんだから君はそんなにがんばって歌わなくていいよ^^」
と言う。
とりあえず「はぁ」と返事をすると先生たちは席に戻っていった。
…何となく引っかかる
べつに名探偵気取ってる訳じゃあないが、なぜ僕に言ったのだろう。
そこまで声量が大きかったわけではないとおもうのだが…
はて・・・・・
僕、音痴です
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