「あいつはスティジ。動きが早いから気をつけて!」
確かにマシュルの言うとおり無数のスティジ達はすばやい動きで何度も私たちに襲い掛かってくる。
でも私たちも負けられない!私は剣を振りかざし、アリサは炎を呼び出す、そして盗賊の彼は華麗に手裏剣を放つ。
「ふふっ、なかなかやるじゃない?そうでなくちゃ楽しくないわ!」
ハーピーがそういうと新たにスティジを呼び出す。
それを私たちは次々に倒していく。
「あなたたちを見くびっていたようね・・・。いいわ、次に会ったときは私が直々に相手をしてあげるわ。それまで恐怖に怯えるがいい!!」
ハーピーはそう言い放つと不思議なゲートへと姿を消した・・・。
「逃げられたわね・・・。でも私は何も怖くなんか無いんだから!覚悟してなさい!!」
アリサは騙されたことを相当恨んでいるらしく、まだ闘争心をあらわしていた。
「・・・ひとまずここを出るぞ。アジトを知られた異状また教われないとも限らないからな。」
彼にそう言われ私たちはひとまずカニングシティへ戻った。
「あの・・・。さっきは助けてくれてありがとう。それとあなたの名前は?」
私は彼にお礼を言った。
「仮にも俺もシグナス騎士団。同じ仲間としてほっとけなかった・・・。ただそれだけだ。俺はレン。ナイトウォーカーだ。」
きっと彼が一緒に来てくれればすごく心強いのに・・・。
「仲間、か。なら私たちと一緒に来てほしいの。私はリナ。で、こっちがアリサよ。」
「ちょっとリナ!本気で言ってるの!?あいつは盗賊だし裏切るかもしれないのよ!!??」
アリサはまだ信じてないみたい。さっきのことだってハーピーの仕組んだ罠だったのに・・・。
「別に信用なんざ求めてないさ。だが、お前らと旅すりゃ色んな世界が見れそうだ。それもまた面白そうだな。よし、俺も行くぜ。ギルドのやつらには後で報告しておく。」
これでまた仲間が増えた。仲間はやっぱ多いほうがいいよね♪
「・・・まあいいわ。でも何か変なことしたらただじゃすまないわよ!?」
アリサは食って掛かる。・・・まあ賑やかでいいのかも
「そういえばこのカニングにはちょっと変わった場所があって。そこにいけば俺たちは強くなれるはずだ。とりあえず案内するから付いて来な?」
レンにそう言われ私たちは歩き出した。
一方そのころ・・・。
「ふぅ、やっとカニングに着いたぜ。俺の強くなったところ・・・見せてやるからな♪」
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