『一番強い奴がロムバートを狩る』
佐藤と田中と山本が現在睨みあっている理由がここにある。
やっとの思いで、モンスターカーニバル初戦を迎えることができた3人。
だが、佐藤の至極真っ当なアドバイスが
3人のチームワークを乱す。
ロムバートのもとに「一番強い」と自覚した3人のプライドがぶつかり合う
「おいおいおいwどう考えても俺が一番強いだろ!レベル的にも!」
と、佐藤は田中と山本を睨みながら言う。
「まてまてまてw強さ=レベルじゃないだろ!お前はレベルは高いがヘタだ!ここは一番戦闘のセンスのある俺が一番強いだろ。」
「えwいやだなw田中さん、レベルがあろうがテクがあろうが、優秀なスキルには敵わないでしょw?鈍足戦士と軟弱弓使いは引っ込んでてくださいよw」
田中も山本も言いたい放題である。
困ったことにこの3人、レベルも職業もバラバラではあるが、火力がほとんど同じなので、明確な強さのヒエラルキーが決まっていない。
つまり
それぞれが「3人の中じゃ自分が一番」と思っているのである。
「おいこら誰が鈍足戦士だ山本、俺の本気は光より高速だ」
「なんだとヘタレ盗賊が、俺が本気出せばデコピンでダイヤモンドを砕くぞ」
山本の侮辱に、当然食ってかかる佐藤と田中であるが、その間にも対戦はつづく。
ちゃくちゃくとポイントを溜める相手チーム、迫るタイムリミット
しかしそれに気がつく彼らではない。
「山本、お前偉そうにスキルがどうのこうの言う前に手裏剣買えよ、みかんで敵が倒せるかっ!!あ!?酸か?酸による攻撃なのか?皮で目つぶしでもしてろっ!」
田中が山本に突っかかる
「なっ・・!技が使えればいいんですよ!しょうがないでしょ!手裏剣高いんですよ!」
山本は赤面しながら手元のみかんを隠す。
「やれやれwガキの喧嘩に付き合ってられないぜ、ほら、仲良くロボット狩ってろよ」
佐藤は青筋を立てながらも大人ぶった態度をとるが
「黙れ鈍足」
「黙れ鈍足」
「光より速いっつってんだろ」
と、佐藤がキレたその時
~~LOSS~~
「え?」
「ん?」
「あれ?」
鳴り響く敗北のメロディ
「お、おつかれさまでした・・・・あの。。。色々どんまいです」
もう関わりたくないという声を必死で隠している声の挨拶
ギルド「三つ巴」の3人の初戦内容は
終始口論
で幕を閉じたのであった。
はたして、彼らが無事に勝利を収める日は訪れるのか!
はてしない不安しか残さぬまま、三つ巴の3人は今日も行く!
つづく
よければスタンプかコメおねがいしますー^^
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