メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
o時計屋さんo
ワールド:
ぷらむ

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創作物語

STY 6話 日付:2010.06.23 22:01 表示回数:544

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

佐藤と田中と山本は、カニングシティの外れで夕日を浴びながら、今日1日を振り返る。

「何もしないで、負けちゃったな」

佐藤がポツリと呟く。

「夕日が目に染みるぜ」

田中も呟く。

「試合に負けて、勝負にも負けた感じですね。」

山本も遠い目をしながら呟く。

振り返ってみれば、まず佐藤の嘘が発覚し仲間割れ。

誰がロムバートを狩るか揉めて仲間割れ。

つまり仲間割れしかしていないと言うことだ。

3人が黄昏ているのは、カニングシティの郊外。
街から外れているため、モンスターもいるが、比較的おとなしいメイプルキノコやデンデンばかり。
可愛らしい彼らに無性に腹のたった佐藤は、目の前の赤デンデンを鷲掴み、

「どぉおおりゃあ!!エスカルゴブレイカァアア!!!」

メイプルキノコに向かって全力投球。

きゅうっ! と鳴き声を上げて、倒れるメイプルキノコ

「八つ当たりか・・・みっともない」
田中が呟く
「器の大きさが知れますね」
山本も呟く

「・・・・すまん、いてもたってもいられ」
佐藤が呟いたその時
『テテテテーテーテーテッテテー♪」

「んぁ?」
「おぅ?」
「あれ?」

なんと!佐藤のレベルが上がったではないか

「あれ、レベルあがったぞ?」
「あがったな、おめでとう」
「ははは、上がる寸前だったんですね、おめでとうございます」

・・・・・
・・・・
・・・

「ん?」
「んん?」
「んんん?」

さぁここで3人と同じように思い出してほしい。
佐藤は50LV 今メイプルキノコを倒し51LV。
そして、モンスターカーニバルは50LVまでだ。

「・・・・っちょ!!!」
「おまっ!!ばかやろう!何上がってんだよ!!」
「嘘ですよね?嘘ですよね?冗談ですよね?」

動揺する3人

「うぉああああ!!さがれ!さがれよ俺のLV!くそぅ!神は我を見放した!」
「山本!とにかく蹴れ!佐藤を蹴り転がせ!」
「信じらんない!まだ1勝もしてないのに!」

動揺する3人

「下がらなきゃだめぽ下がらなきゃだめぽ下がらなきゃだめぽ」
額に汗を浮かべながら、何かを祈る佐藤
「このアホ!バカ!ドジ!シュピゲルマンに踏まれて死ねっ!」
佐藤を蹴りながら怒る田中
「最低だー!まだ誰がロムバート狩るかも決まってないのにいい!」
とりあえず嘆きまくる山本

ギルド「三つ巴」の3人のモンスターカーニバルへの挑戦は
何ひとつ結果を残すことなく、ここに幕を閉じる。
しかし、彼らの冒険は終わらない。むしろまだ前半
カニングシティの夕日は、3人の祈りと怒りと悲しみを
ただただ、静かに見守るのであった。


第一章 終わり。

つづく。

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