「やめてください!どうしてこんなことになったのか話しを聞かせてくれませんか?」
私は2人の間に入って聞いた。
「あんたらがシグナス騎士団ってやつか。俺はムサシ、200年前の世界から来た人間だ。この世界じゃ俺のような双剣士をデュアルブレイドと言うらしい。ちょうどいい。こいつの後ろにいる子竜を一緒に始末してくれ。」
ムサシさんは両手の剣を構えて今にも襲い掛かろうとしてる。でももう一人の人も悪い人には見えないし、子竜も襲ってきそうにない・・・。
「なぜそこまで竜を恨むのか・・・。私はエヴァン。竜使いです。ある情報のためここへたどり着いたとたん彼が襲い掛かってきた。理由は知りませんがね!」
そういうとエヴァンも杖を構える。なんかまずいかも。
「ちょっと待ってよ!そりゃモンスターの中でも竜族は危険だよ。でもその竜から危険を感じないし、それに僕もメイプルキノコだけど、こうやってリナと一緒にいるんだから・・・。」
マシュルが悲しい表情で訴える。やっぱりマシュルの言うとおりよね。最初はびっくりしたけど今は大切な仲間なんだから。
「・・・だがこいつも成長すればいつかはこの世界を滅ぼす力があるかも知れない。その前に。」
どうもムサシさんは竜族をとても恨んでるみたい。それに200年前から来たっていうのも気になる。
「最近モンスターが凶暴化して街を襲いだした。どうもこのメイプルワールドのどこかで異変が起きているようなのです。その異変を知るためにここに来たのですが・・・。」
エヴァンさんはそういって少し寂しそう。どっちも目的があるみたい。
「あ~、そういえば聞いたことがあるんですが~、なんでもリプレってところで竜族が暴れてるとか~・・・。」
ユイカが話し出したその時。
「何だと!?なら行かなければ!!200年前の俺の村を滅ぼした恨み、晴らしてやるわ!!!」
そう言うとムサシさんは走り出してしまった・・・。
「あっ!私は彼を追います。リプレと言えばかつて古の時代から竜の聖域といわれる場所。そこで何かわかるかも知れないので。貴重な情報ありがとうございました。」
エヴァンさんは軽く頭を下げるとムサシさんを追って走り出した。
「なんでそんなに急ぐんですかね~?」
ユイカは不思議そうな顔をしてる・・・。マイペースすぎるよ。
「とにかく私達もここを出ましょう?でもどこへ行けば・・・。」
私がそういうとマシュルが答えた。
「じゃあぺリオンに行ってみようよ♪なんだろう・・・何かありそうな気がするんだ。」
行くあても無いしここはマシュルに任せよう。みんなも賛成してくれてるし。
「あの~、私も一緒に行きます~♪皆さんと一緒にいたら楽しそうなんで~」
ユイカがそういって笑顔でこっちを見てる。
「いいんじゃないの?俺は仲間が増えるなら大歓迎だぜ~♪俺はシュウって言うんだ。」
「・・・まあ足を引っ張るなよ。俺はレン。」
「歓迎するわ。よろしくね♪私はアリサ。」
「一緒に行きましょ♪私はリナ、そしてこの子がマシュル。」
それぞれ自己紹介を済ませ、ユイカを受け入れた。
「嬉しすぎます~♪じゃあ早速行きましょ~。あっ!」
ユイカは歩きだすと、またこけた・・・。大丈夫なのかな~?
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