メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
kokorokarane
ワールド:
みずき

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創作物語

駄作ですが、続けますwお目汚し失礼しますw 日付:2011.06.13 19:18 表示回数:350

「誰だ!?」
桃太郎組のパーティが一斉に振り向いた。
青年は素早く立ち上がって、目じりの涙を振り払った。
「…ご婦人、こんな場所で…どうされたのですか?(迷子ですか?)」
バーさんは、しばし考えた後。
「最初の質問に答えたら、私も答えてやるわっ!」
思いのほか友好的でないバーさんに面くらいながらも、青年は笑顔を作って説明する。
「犬達のことですか?…しゃべらない動物とかいるんですか?」
「…?しゃべるのが普通だったのか!?私はしゃべる動物など見たこともないのに」
「えええ!?じゃ、じゃあ、しゃべらない動物とどうやって意思疎通して闘うわけですか!?」
そのやり取りを見ていた犬が青年を見ながら苦笑する。
「将は前提から間違っているからなぁー。
普通はまず鬼退治って職業しないし。
まぁ、桃太郎組の中に居る動物は、ほとんど戦闘用。
しゃべる動物を昔の偉い人がかき集めたらしい。んで、普通の村にはしゃべらない動物が残り、桃太郎組の敷地のみしゃべる方が増えたってわけ」
青年とバーさんは犬の説明をふむふむと頷きながら聞いた。
「そうだったのか…。
っは!!
それで、分かっていただけたら、ご婦人も僕の質問に答えていただけるんですよね?」
「…ジーさん!説明任せ、た?」
バーさんに勢いよく振り返って呼ばれたジーさんだったが。
「え?」
急に呼ばれたジーさんは、森の動物達とめっちゃ戯れていた。
ジーさんの目はなごやかで今にも「うふふ、あはは」と言い出しそうな雰囲気である。
シカやウサギに馬、子リスに小鳥、それからタヌキと狐、猫やネズミまでいる。
「私は、ジーさんにそんな特殊な能力があるなんて知らんかったぞ」
バーさんは多少羨ましげにつぶやいた。
隣の青年が「夫婦で迷子か」と何やら聞き捨てならない言葉を吐いている。
とにもかくにも、まずはじーさんを現実に戻すべく森の動物達を追い払いにかかるバーさん。
ジーさんは涙目で去っていく動物達を目で追った。
バーさんに文句をつけることはなかったが。
そんなジーさんを見て、キジが慰めるように足を羽根でぽんぽんとたたいた。
いつの時代も女房には勝てないものである。キジが結婚しているかは別として。
(続く

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