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創作物語	とある傭兵の手記　page.1	日付：2011.08.17 17:37	表示回数：297
鉛のように重く、冷たい風が自分達の身体に吹き付ける。オォォ・・・と風が怪物のように唸る。自分にはその唸りが、亡くなった戦友達が泣いているように思えた。そして、自分の周りにはこの地まで生き抜いてきた猛者達が像のように整列している。今、決戦を示す角笛が吹かれる時であった。「この場に集いし勇士達よ！　命の炎を燃やせ！我らは必ず、魔王バルログを討ち取らなければならぬ！　さあ！鞘から剣を抜くのだ！勝利の女神は我らに必ず祝福を授けるだろう！」そう隊長がラッパのようなよく響く声で甲高く隊を鼓舞すると、すぐさま角笛が吹かれ、勇士達は勇敢な叫びを上げながら魔王バルログの元へと走っていく。・・・戦いの始まりだ！自分も勇士達に混ざって走っていく。右手には剣、左手には盾を握りながら。そして、いつの間にか目の前に倒すべき相手・・・バルログが現れた。 -続く-
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