メイプルストーリー

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キャラクター名:
雪嘩
ワールド:
かえで

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創作物語

Ragnarock Again第9話中編 日付:2011.12.30 11:55 表示回数:428

『世界は一度崩れ落ちたにも関わらず、今も廻り続けている。それは何故だか分かるか?』

聞き覚えのある男の声がした。

「お前は…誰…だ…?」

俺は声の方を向く。
そこにあったのは”闇”
全てを呑み込まんとする、絶望たる闇。

『狂気の力がこの世界を廻すのだよ。輪廻転生。何度も何度も同じ世界を』

こいつは何だ?
一体何を言っている?

『奴にはまだ足りないのだよ。自身の偽りを真実とした結果、世界の崩壊と共に今再び力を失ったのだからな』

訳が分からない。
偽り?真実?
何が言いたいんだ。

『所詮我々も奴の駒に過ぎなかったのだよ。女神も、暗黒の魔法使いも、あの方でさえ…な』

駒…?

『そうだ。だが貴様は違う。奴に唯一対抗する事の出来る力…炎狼の力を持っているのだからな』

炎狼の力?
そんな力…俺には…無い。

『いいやあるさ。分かっているのだろう?あの時、暗黒竜と戦っている時、発動した狂気の力を』

狂気の力?
知らない。
そんな物…俺は知らない!

『いい加減認めたらどうだ?自分の力、その本当の意味を』

認めない。
俺は絶対認めない!

『…以外に頑固なのだな。だが、何れ気づく事となる。お前の大切な妹君もそれをお望みなのだからな!』

妹君?
狼が?

リーン。
リーン。

風鈴の音が聞こえた。
一体どこから?
俺は辺りを見渡した。

「お姉ちゃん」

誰かが俺にそう言った。
俺は誰かの顔を見た。

そして光が世界に溢れた。

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