メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
wスーちゃんw
ワールド:
かえで

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創作物語

お試し小説(TU☆RI馬鹿日誌) 日付:2012.01.20 17:51 表示回数:440

『崩竜さん、釣れないね…さっきから全く…』
「あぁ、全くだなスー…」
 
どこまでも鏡のように綺麗な湖面に水の波紋を広げながら釣り糸をほおる二人、頭に枯葉が乗っているのにもきずかない栗毛の女の子の名前は『スー』その左に椅子に座って退屈そうに椅子をシーソー代わりに上下に揺らす人は「崩竜」という、崩竜の大きな黒いサングラスは釣り糸に浮かんだ浮きを移すが、さっきからピクリとも動かない
 
「釣りポイントを変えた方がいいんじゃないのか?あっちの方が釣れそうだし…」
『そうだネー…ちょっと移動させようか?』
 
スーはあきらめたような顔で釣竿を持ち上げると釣り糸にだいぶ重みを感じた、1時間位暇だったのでスーはその微妙な重みを感じることができた、スーは先に行った崩竜を呼び戻すと網を持たせて、慎重に釣り糸を手繰り寄せる、釣り糸の先の影は抵抗せずにジッと待っている、チャンスとおもいスーは一気に手繰り寄せ水面から水しぶきとともに細長い影を水面から引きずり出した、崩竜も一気に網に収める。
 
「って…これはスパナ?」
『………少なくとも魚じゃないよね…魚拓とる?』
 
釣り上げたのは魚ではなく苔や藻が絡まったスパナだった、その錆びつき具合や沢山のボルトを締めたであろう年期のある錆があるいみ美しい紋章であった、スーはそのスパナを荷物にいれるとまた暇そうな顔をする、さっきから釣れるものといえば、キーホルダーやデンデンの殻なので少し見飽きていたのだ。
 
『なんだかここの釣り堀ってさ…魚って釣れないよネ…ガラクタは結構とれるのに…』
「ん、どうやらそうらしいな、俺もここまで釣れないのは初めてだ、どうする?」
 
スーは頭についた枯葉をパッと払う、崩竜はそれに少し笑うと水面をみる、するとスーの浮きが上下にピクリと動いた、…気がした、崩竜はちょいちょいとスーの肩をたたき水面に指をさす、スーはこくりと静かにうなずくと釣り糸のリールを緩め一気に引き上げる、ピンと張った釣り糸は暴れ左右に移動を始める、どうやら初めての魚のようだ。
 
『崩竜さん!タモもってきて!タモ!』
「魚を引き上げるのは任せろ!ばりばり!」
 
スーは緩めたリールを少しづつゆるめて釣り糸がバレる(切れる)のを防ぐと同時にロッドを左右に引き魚のスタミナを少しずつ削っていく、釣り糸の張りと引きの強さ、重みをみると相手は超がつくくらいの大物らしい、スーは慎重に糸を引いた。
 
「魚がどんどんコッチに来始めたようだ!今のうちに一気に引くぞ!」
『わ、わかってるケド…ムムム…どぉいやぁぁ!』
 
一度リールに余裕を持たせ、そこで一気に糸を引き上げ勝負に出ることにした、糸は限界まで引き、今にも切れそうだったが魚影が一気に水面から溢れ、大きな水飛沫があたりを濡らす、崩竜がタモを持つ暇もなくその釣り上げたものがビアタァァンと釣り堀の橋にたたきつけられる。
 
『こ…これは…鮭…?』
「大きすぎて鮭にはみえないが…大きさは288cmってとこか…?」
 
引き上げられた魚は大きな鮭だった、ビタビタと釣り堀の橋を壊すくらいの勢いで暴れ始める、この釣り堀でもなかなかの大きさらしく魚拓はいつまでも飾られたという。
 

おわり(?)
 
 
 
『えっ!?オチが弱すぎない!?』
「あくまで日常編なのでオチを求めないでください」
≪私の出番がなかったぞどうしてくれる!≫
「たまには別の人も出したかったんですヨ」
〈僕の出番まだ?〉
「あなたはまだみずきサーバーで頑張ってください、次の次位からかナ?」

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