国王「以前から思っていたが・・・・勇者・・・・・間抜けすぎるのではないか?」
勇者「そんなことはありません、しっかり者ですから」
国王と勇者は並んで歩いている。後ろからぼそっと的確な突っ込みが来るたび彼らは振り返らねばならない。
魔王「それはお前の思い込みだ」
魔王は後ろから木の葉に隠れながらついてきていた。そっと見守るスタイルに戻ったらしい。勇者は困り顔で振り返って言った。
勇者「魔王・・・お願いですから、一緒に行ってもらえませんか?その・・話しづらいですし・・・・」
魔王「・・・・隣の魔王には久しく会っていないから・・・・・顔を合わせたくないのだ」
勇者「そうだったんですか・・・・・・でも、それとこれと何の関係があるんですか」
魔王「あくまで保護者的立ち場を死守したいのだ」
勇者「・・・・・・あなたみたいな保護者を持った覚えはないんですけど」
魔王「ジャンケンに命かけている癖に」
勇者「それとこれと何の関係があるんです!?」
国王「あー・・ずいぶん仲が良いようだな?」
魔王はここぞとばかりに言った。
魔王「保護者だからだ」
勇者は魔王を無視した。子犬のような目でみるの・・やめてほしい。
勇者「・・・・・そういえば、連れて行ってくれるんじゃありませんでしたか?」
魔王「我は重要なことを思い出したのだ・・・・」
勇者「なんです?」
魔王「大まかな場所は覚えているんだがー・・くわしくは思いだそうとするとめまいがしてな・・・・・若干、引きこもり期間が長かったものでな」
勇者「・・・・・・国王様」
国王「なんじゃ」
勇者「頼みの綱が切れました」
国王「・・・・・・・なんで、わしまで場所を知らないことにされとるんじゃ!わしはちゃんと地図をもっとるわぃ!」
勇者「本当ですか・・・・・?」
勇者は疑いの目を隠そうともしなかった。そのことに多少国王はむっとしながらも自信満々に地図を取り出した。
国王が持っていた地図を魔王と共に覗きこむと。
勇者「なんですか、この地図は・・・・全く意味が分かりませんよ」
国王「勇者・・・・・お前の目は節穴か・・・・・」
魔王(勇者は地図も読めないらしいな・・・・方向音痴もここまで来ると病気だな・・・・いたって普通の地図だが・・・・・・・・・普通すぎて逆に不自然だな・・・・・)
勇者「こうなったら・・・棒を転がして進むしかないですね」
国王「とりあえず、それ以外にも方法はいくらでもあるじゃろうが・・・・勇者・・お前にはこの地図は難解かもしれん・・・・しかし、わしにはわかるんじゃ・・・こう、王族だけが持つ神秘の力があるからのぉ」
魔王(・・・・・何も言うまい)
こうして、国王と勇者と魔王の奇妙な組み合わせの三人は国王の地図を読み解く神秘の力とやらでようやく進む道を見出すことが出来たのだった。
今日はここまで~♪
また余裕がある日に続きますーw
最近熱くて死ぬね・・・・
今日めまいしたよぉ・・ひさびさでびっくり☆(>_<)
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