メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
こたろさん
ワールド:
みずき

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雑談・おはなし

慶先生 日付:2012.10.05 22:50 表示回数:443

高3の時にあった離任式の話です
その日、1年のときに化学を教わっていた慶先生が離任することになっていました
彼はとても生徒に人気があって、顧問をしていたバド部でも部員から信頼を得ていました
なのでおれたちがそのことを知ったときは名残惜しい思いをしたものです

ステージに上がった教職員が、一人ずつ挨拶をしていきました
面識のない先生も数人いて、とくに感想を持つこともなく進行しました
そして、彼の順番が来たのです
なんとなく、みんな彼がどんなことを言うのか期待しているように見えました
一礼し、正面を向き直って言いました

「みなさんの笑顔に救われました。ありがとう。本当にありがとう。そしてさようなら」

それだけ言い終わると一礼し、自分の椅子へと戻りました
あれほど端的に、そしておれたちの心を惹きつけた言葉はありませんでした
「みじかっ!」とツッコんだ奴もいましたが、おれはその言葉を噛みしめました

もう何か月も前のことですが、なぜか彼のあの言葉をいまだにはっきりと覚えています
なぜ覚えてるかは自分でも不思議です、ただ短いからってだけじゃない、その言葉に込められた思いを考えたときに、訴えるものを感じたからかもしれません

教師という職業はストレスによる自殺が多いとか多くないとか聞いたことがあります
複雑な人間関係の中で、笑顔ってすごく大切なんだと思います
学校という箱の中で、教師も生徒も一緒に生活するんです
教師のいじめもある近頃、みんなの笑顔で救われることもあると思います

笑顔は、人を幸せにすることができるんです

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