メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
黒雪の歌姫
ワールド:
なつめ

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創作物語

神様の力 第五十九話 日付:2013.03.24 19:59 表示回数:468

突如、スタンガンを押し当てられ少女Aは倒れていった。

「くっ!・・・・ス、スタンガンなんて卑怯よ!」

敗北を認めたくないらしく、お腹を抑えながら叫ぶ。

「誰もスタンガン使っちゃいけないなんて言ってないし、
 お前だって『闇』使って複数攻撃してるし・・・」

大体その前に僕には右足重症というハンデがあったし・・・
そこら辺も考慮して欲しいものだ。

『人間嫌い・・・まさか貴様がそんな人間とは思わなかったぞ・・・』

スマホ型闇測定器、マホはそんな僕に反論をぶつける。
木刀がブルブルと震えながら言うあたり、(恐らく)ショックを受けているようだ。

「うわー、私もそれはひどすぎだと思うぞー(棒読み)」

それついでにヤンキーからも同じ批判を受ける、てか感情こもってないなぁおい!
だがそんな余裕なセリフを言えるということは・・・

周りを見ると、『闇』たちはみんな消えていた。
僕がその状況に気づいたいのかヤンキーは白い歯を出しニヒッと笑う。

「人嫌いちゃん、私だって強くなったんだぞ?」

全くヤンキーは・・・・あの頃と全く変わってないな。
僕も釣られて笑いそうになったが、それを堪える。
笑う代わりに、ヤンキーが右手を上げていたので・・・・

「ふん・・・まぁまぁってところかな」

パンッ、とハイタッチをした。
こうしてハッピーエンドで事件は終わりに向かった・・・・




なんてことはなく、本当の事件はここから始まるのだ。
よくあるお決まりだよね?

タッタッタッタッタ

階段の方から足音が聞こえたので、顔を振り向かせると
そこには霜月 満(シモツキ ミツル)の姿があった。
途中で転んだのか、あるいは『闇』に遭遇したのかわからないが
全身ボロボロで傷だらけ、そして・・・泣いていた。

僕は慌てて霜月のところに向かう。
右足の痛みがじんわりやってきたが、今はそれどころではない。

「どうしたんだ、霜月?!」

僕の声を聞いて、安心したのかその場に座ってしまった。
霜月は確か生徒会室で仕事をしてたはずだ、あ、でも僕がいつまでたっても
帰ってこないから心配してここに来たってことか・・・ってことはまさか
転校生も?!

霜月は泣きながら、声をあげた。

「グスッ早く逃げて!、黒幕の本当の狙いはきーちゃんを
 捕まえるだけじゃない!




 『闇』を倒させて、
 塵となった『闇』を使ってこの街を破壊しようとしてるの!!」

僕は大きく目を開き、すぐさま黒幕である少女Aに振り向く。
少女Aはまだ動けないのか倒れたまま無邪気に不気味に笑っていた、
すべてを分かりきったように。

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