霜月の話を聞いてすべてが繋がったような気がした。
なぜ僕を直接殺さなかったのか、同時に町を破壊するためだったのか・・・。
黒幕である少女Aはクスッと不気味に微笑んだ。
「やっと真相に気付いたわね・・・、そうよ!
私は女神様のものをすべて奪うの!、何もかもすべて・・・」
少女は狂っていた、僕という呪いに惑わされとんでもない事をしようとしている。
僕は何て最低な人間だろうか・・・、関係のない命を消そうとしている。
あぁ・・・なぜ神様は僕を生かしたのだろうか?
考えたって今の僕には分からない。
とりあえず今するべき事をしなければならない。
「はぁ・・・なんていうかめんどくせぇ・・・」
僕はめんどくさがりながら考える、命のために。
人間嫌いなのに、考える。
そして逆転の手を打つ。
「アハハハッ、女神さまどう? 私のものになってくれる?」
調子に乗ってるのも今のうちだお嬢さん・・・、そのプライド
ズッタズタにしてやるよ。
「・・・・壊せば?」
僕は言う。
「君は僕が欲しいんだろ?、僕のすべてを! そのために町を破壊する
素晴らしい考えじゃないか!!」
僕のセリフに少女Aは顔を歪ませる。
そりゃそうだ、危機的状況にこんな事を言うなんておかしい。
だがそれはあくまで冒頭だけ。
「でもね・・・町壊したからって僕が君のものになると誰が言った?
僕はその程度の事で人のものにはならない、中学時代が一緒なら知ってるはずだろ?」
僕はどす黒い笑みをしながら言う。
「は・・・・へっ・・・女神さま・・・?」
これには恐怖を感じたのか少女Aは無意識に涙を流していた。
さぁて、とどめの一発だ。
「僕は君のものにはならない、残念だったね。」
少女Aは崩れ落ちた。
あとがき
ものすっごくお久しぶりです。
僕の事、覚えてますか?ww
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