ガブッ ムシャムシャ ・・・ ジュルッ
:はっ
あのときから、ずっと立ったままで気を失っていたようだ。そのせいか、頭が痛い
体も動くようになったし、目も開くようになった。
ただ、周りが何か騒々しい気がする。
パキンッ
コツンッ
:あたっ ・・・
そういえば・・・・・・・ブギ・・・・・
大量にいたブギの集団は、すべて落ちてしまったのだろう。光がなくなってしまった。
:すごい火力だったな。
もしかしたら、mpが無くなってしまったのかもしれない。【ブギmp,10】
だから浮いていることも出来なくなって・・・
自分が倒したのがこの辺りにいたような。
ズキンッ !?
ガクッ
:!!!!!!
足がものすごく重い。 そいて、疼くように痛い。
:中毒か、 くそっ あのブギの奴・・・
:ぇっと・・・ここら辺 ・・・・に・・・・
手に何か冷たいものが触れた。
:ん? これか?? だが、固い・・・
ガブッ !!!!
手首から腕に血が流れる。
ポタポタ・・・・ポタポタ・・・
手首がちぎれかけているにも関わらず、予想していたよりも出血は少なく、痛みもそれ程では無かった。
ギュァアアアアアアア!!!!!
そいつの一目が輝く。黄色い、獲物を狙うそれは赤く充血していた。
エビルアイ・・・・・まさか、自分が倒したのと大量のブギに集まってきてしまったのか・・・こいつはブギとは比べ物にならないほど凶暴だぞ。
武器もない自分で・・・・・・
それに確か・・・・・・こいつは・・・集団で・・・・・
ギュァアア!!!
一匹が叫ぶ。
シュァアアアア!!! ギュリュァアアアア!!!
それに続くように、二匹のエビルアイが声を上げた。
ガブッ ガブッ ガブッ
:ぐ・・・・ぅぅ・・・・
ギチッ ガチガチッ
:ぅああああああ・・・・・・ぅぐぁあ・・・・く・・・ん__?
:こいつら・・・・・・・・・
_____________________________肉だよな。
:ガブッ
エビルアイ:!????? ギュグルァア!!!?? キッ
ガブッ
:ぅあ”あ”・・・
自分が噛みついたエビルアイは一瞬硬直したが、体制を構えてからまた噛みついてきた。
ガブッ ガブッ ガブッ ガブガブッ・・・
:ぐがぁはっ・・・・・かっ・・・・
彼はその苦しみに体を仰け反らせ、口は空を向いて開いた。
ガンッ
その額に、一欠片の石が落ちた。
ピキッ ガララッ バキッ ガンッ パリンッ
上の壁の均衡が保てなくなったのだろう、次々に岩が降り注ぐ。
:!!!!!
!!!!!!!!!!・・・ギュュァアアアア!!!
エビルアイ達は、岩が落ちる音に驚いき、逃げていった。
運よく、エビルアイ達は退けられたのだが、
ボタボタボタ・・・・・
:.......もう、動けないな。
ガラララララララララッ
バキン ゴロッ・・・・ ガンッ ガンッ
: どうしようか。
彼はゆっくりとその頭を垂らした。
身体からは濁って黒くなった血が垂れ、口からは生臭く、黄色い血があふれ出していた。
:ごぶふっ ・・・・ ガハッ
ブギの毒が全身に回ったのだろう。
黄色い血を塗りつぶすように赤で染まった。
ドサッ
重力に逆らうこともできず、膝は無様に地へおちた。
ガララララッ・・・・・ガガガガガガガガッ
ゴロッ ・・・ ゴンッ・・パラパラパラ・・・・・・・
やがて、上から降り注ぐ重たい岩は、彼もろともを埋め尽くし、そのあとには瓦礫の山が。
ただ、彼の状態を暗示していた。
ポタッ・・・ぴちゃん・・・・・
表面張力によって丸くなった滴が、その岩を濡らしていく。
その滴が瓦礫を伝い、彼の頬に一粒の後を残したとき、彼は静かにその瞼を閉じた。
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