メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
清闇風
ワールド:
かえで

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創作物語

創作.013 第二章 日付:2013.07.09 22:26 表示回数:316


長い間、意識がなかったのだろうか…
体が少し寒さを感じてきた。
少しでも多くの情報を得ようとしている目は見開かれ、
知ってはいけない、見ない方がいいと拒絶する脳は
考えることをやめさせようとしていた。
そう、脳は覚えている。ただありえないことなのだ。


不意に、研ぎ澄まされたその感覚が後ろから
ぃや、後ろではない。頭の中と言った方が良いだろうか。

今まで感じたことのない視線を感じた。                

体が硬直する。干汗が湧き出て来た。
心臓が激しく鼓動しているのが手に取るようにわかる。

:……
口はあいているのだろう。
しかしそこからは何も発せられなかった。

もう一度、もう一度・・・・
:…….、!
全身から振り絞った声は、音にも値しないものだった。



そうしている間に、感じた視線は鋭さを増し
押し潰すような圧力へと変わった。
目は閉じられ、手で頭を抱えこもうとした時、腕に違和感を感じた。
やけに重い…














やけに重い・・・・・・ はずだった。






・・・・・・・・・・手首に鎖がない。




足首にもない・・・・・






そう、何かがおかしいのだ。   

自分に鎖が付いていない。




!!
ふと、我に返った。

 :自分は何を考えているんだ?鎖?鎖って何だ?
 :手が重くない・・・? 重くないといけないのか?

先ほどまで強張っていた体が、考えることを止めていた脳が動き始める。


 :自分は、一体・・・・・・






何を知っているんだ・・・・・。







 思い出さなくてはいけない・・・・。

本当に大切なことを自分は忘れてしまっている気がする。未来が閉ざされている気がする。結果が見えている気がする。大きな壁が、立ちふさがっている気がする。

 


蹲ったまま、彼は虚空を見つめていた。
そこには答えが無いことを知らずに・・・・・・・・





時間が迫っていることも知らずに・・・・・・


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