:チッ ・・・・・・フードは、やはり戻らないな・・・・・・
:限界か・・・もともとこれは緊急用・・・・・・
:最下層がこんなに時間が掛かってしまうとは。
:あと、もう一回出来るかも分からない。
:ここで、・・・終わりか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
:ぃや、かならず分岐点を・・・ 創り出してやる。
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何が起こっているのか理解できなかった。
さっきまで居た仲間は?
さっきまで居た町は?
:寝ぼけてるんですかぃ?
彼は言った。
その瞬間、体に電撃でも走ったように体が硬直する。
目の前に 自分がいる。
:また、お忘れになられたようで。・・・悲しいですね。
何にだ・・・
:まぁ、長くなるので置いておきましょう、今は時間がありません。・・・ところで、ここは光を失った洞窟ですよ。なぜ私の姿が見えてらっしゃるのですか?
:ここまで戻ってくるときにまた何も思い出されませんでしたか。
:お前、鎖もなくなりましたね・・・もう、これ以上は無理でしょうか・・・
!? 何を言っているんだ?
っ・・・
そうか、俺は、暗闇を無我夢中に走って・・・・・・・・
ズキッ
なにかが疼いた。
:痛っ・・・ そういえば、自分で鎖って言ったな・・・
:でも、鎖なんて俺のどこにもついていないし・・・・・・
!!!!! なんで見えているんだ。
:・・・少しづつでいいでしょう・・・・・・手がかりを探ってい・・・・・・。
:・・・感か・・・くを。 ・・・・・・
:・・・・・・・・・・・かっ・・・ ザザザザッ ・・うだ・・・な・・・れの・・・・くわ・・・・・・・。
・・・ザザザッ ・・・・ さい。
:おいっ 、お前、お前は誰なんだよ!!!!
:ザザッ ・・・・ 時期に・・・・・わかります・・ ザザザザッ・・・・の時ま・・・・・・・・・・きてください。
彼は、その闇に吸い込まれるように消えた。
声が良く聞こえなくなっていた・・・
前は、もっとよく聞こえたはずなのだ。
:・・・・・・前・・・・・・か・・・・・。
:そういえば、時折聞こえるこの頭の中の断片的な声は何なんだろう・・
:・・・彼とは・・・自分?とは・・・ 何度もここであったことが・・・あ・・・・る・・・・?
ズキンッ :うううっ
せっかく記憶を・・・取り戻したのに・・・・・また、倒れるのか・・・・・
ドサッ・・・・・
:おっと・・・・それはさせませんよ。
後ろには、消えてしまったはずの彼が、自分を支えている。
:・・・・・・・・やはり、私もこれ以上は完全に無理なのでしょう。これで、力は全部使い果たしました。私が助けることが出来るのもこれで最後ですね、
:私の声は聞こえていますよね。よく聞いてください。
:どんな手を使ってもいいんです。生きてください。思い出すきっかけとなるものがたくさんあるでしょう。マスターで思い出さないと多分これはだめなんでしょうね。
:・・・。 頼みましたよ。
:私たちはここには何度も来ています。「ここ」で会うのは2度目ですけどね。
:もう一度、生きてください。そして、私のことを思い出してください。 ・・・・・ザザザザザザザ・・・っ・・・・・あら、ここまでのようですnnnnn・・・・
:頼みましたから!!!!! マスターならきっと、必ず、上に上がってください。 ・・・頼・・・・・・・みます。
フッ・・・・・・
彼は消えた。
そこには、まるで何もいなかったかのように、かつての静けさだけが広がっていた。
彼は 立っていた。
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