―体育祭当日―
まだ六月というのに夏のように暑く、太陽とともに生徒たち
はギラギラと輝いていた。
あの事件以来・・・
黒幕である少女Aは『闇』を取り締まるブラックハンターに捕まり牢獄の中。
精神科に通っている、という噂を聞いたような気がする。
また『闇』を使って街を爆破させよう計画もブラックハンターの人たちが
後始末をしてくれた。
聞いたところによると僕の名前は機関内で光の速さで広まっているらしく
サインを求められるほど有名人になっていた。
『闇』を救った、それだけの功績がそんなにすごいものなのか、
僕には理解しがたいものだ。
ちなみに、さんざん暴れまくって学校をめちゃくちゃにした罰は国家権力によって
『誰かが校舎に爆弾を投げいれた』という事件で丸く収まっている。
それで収まっている方が奇跡だと思うのは僕だけか・・・?
まぁおかげでこっちは体ボロボロでもともと痛めていた右足がさらにひどくなって
松葉杖がないと歩けないというひどい目にあったが・・・
というか転校生は僕より何倍も深い傷を持ってたくせに何であんなに
治るのが早いんだよ?!、その自然治癒力僕にも分けろやこの野郎←
とまぁ、そんなグッダグダな感じで体育祭は無事開催で来ました。
僕はどの競技でも足痛める可能性大で参加できないため屋上から実況中継しております。
もちろん一人ぼっちですよ寂しくなんかちっともございません。
光る太陽、灼熱の砂の上で走ったり飛んだりする生徒たち。
笑って泣いて励まして繋げて・・・
あぁ、何て素晴らしい表情をするんだろうか。
僕には何一つ届かない・・・。
ただ見るだけの傍観者、別に良いんだ。
人間なんか嫌いだ。
人間と関わらないで体育祭に参加する方法があったら良いのに・・・
バタンッ!!
急に屋上の扉が開いた。
僕は反射的に振り向く。
そこに居たのは砂と汗まみれの少年、西崎一樹(ニシザキ イチキ)だ。
「・・・転校生、何しに来た」
僕は少し睨みを利かしつつ相手を見る。
相手は僕の質問に答えもせずニコニコしながら早歩きでこっちに向かってきて
急にお姫様だっこをしてきた。
松葉杖が落ち、カランカランっと音がした。
さぁ今からどこに行こうか!って・・・・・・・・・・・・・へっ?
僕が赤くなるのに一秒もかからなかった。
「お、おいっ なんだ急に!!」
僕は怒鳴りながらもぞもぞと動き何とか抜け出そうとするが
すでに階段にさしかかっていた。
「何って連行?」
やっと話した転校生から衝撃の言葉を耳にする
「はぁ?!、意味が分からないのだが・・・つかなぜ疑問形?!」
「まぁ、とりあえずお前が必要なんだ。だから借りるぜ」
「誰も借りても良いとは言ってないだろ!!、転校生下ろせ!!」
「もう階段だから無理だ、スピード上げてくぞー!!」
「ちょ、お、おい!!」
良く分からないが連行されてしまった僕。
体育祭、な、何が起こるのやら・・・
あとがき
んー、自分で読んでも意味不明。
多分前話から見ないと分からないと思います。
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