少女の声で目を覚ました私は周りを見渡した。
暗い森のようなところに扉が四つあるのがわかった。
でもこれらの扉はなんだろう?一見なんかの入口のようだが…
「私、ここから出たい」
少女の声がした。
私を起こしてくれた少女だ。
「え?」
正直言ってそれはこっちのセリフである。
変な所にやってきて起こされた挙句起こされた人に開口一番に出たいって言われても…
「ここから出たいって言ったの」
「へ?一体何を言ってんの?というかここは何処?そしてあなたは…?」
「ここ?ここはルートアビスよ。私はここから出たいの。力を貸してくれる?」
なかなか話がかみ合わない。
でも言えることはここが「ルートアビス」という場所であることと少女がそこから脱出したいことだけだ。
でも彼女を助けることで何かが変わるかもしれない。
「…わかった。あなたが脱出できる方法を探してみる」
「探してくれるのね?約束したわよ!」
これが私と少女(名前はまだ知らないけど)の出会いであった。
「こういうのってどこかに出口があるはずだから…」
そこら辺を歩いていると出口ポータル(?)があった。
「出口あるじゃん…」
少女の元に戻って出口の話をした。
「あそこに出口があったみたいなんだけど…」
「それなら何度も試したけど出れなかったわ…」
「うーんそれは出口がふさがってるのかなぁ?ちょっと見てくるよ」
私はさっき見た出口に向かって走り出した。
出口を出るとさっきの穴の前にいた。
「あれ?出口普通に出られた?ちょっとこの話をしよう」
地下に戻って少女に話をした。
「出口は問題なく通れたよ」
「本当?私だけが通れないのね…」
少女は落ち込んだ。
すぐに次の方法を練る。
「出口が無理ならば…これはここに来るときに持ってきた呪文所よ。近くの町に移動できると聞いたのに使えなくて…」
少女はボロボロの呪文所を手にしていた。話からすればたぶん帰還の書だろう。
「不良品かもしれないから確認してみる?」
「うん…使ってみるよ…」
私は呪文書をを使った。
呪文書が光り輝いて…少女の姿が消えて…
気づいたらスリーピーウッドの町(サウナ前)にいた。
「古びてるけど使えた…ちょっとあの子に話してみよう」
「やっぱり呪文書は使えたよ。何の問題もない」
「じゃあ私は一生出れないのかしら…」
でも私は一つの可能性を感じていた。
何かが彼女を出れないようにしているということだ。
私はその原因を探ろうかどうしようかとまだ考え続けていた。
つづく
あとがき
中途半端に終わっちゃってすみません…
募集した方の出番はエレヴに戻った時になると思います。ご了承ください。
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