メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
リヴセシル
ワールド:
みずき

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創作物語

偽勇の剣:03 日付:2013.10.19 20:00 表示回数:296

此処まで来てあと一人が登場するのだろうと思うだろうが、それは大違いであり大当たりだ。
出来事にはそれを残す人が必要だ。だからこそ、全員が揃うことなどありはしないのだ。
よほどのバグが起きない限り、ありえないのだ。

「あぁでも、そういった話も、あってよかったのかもしれないなぁ」

偽勇の剣:03

 燃えている。リーフロードを埋め尽くしていたモンスターたちが燃えている。
だがしかし、状況としては全然シリアスでもなんでもなくて、これは所謂……暴走?
やれやれ、この人別の意味で悪化していないか。

「おー、きのこ系列はよく燃えるなー」
「ねぇイクス……その手にあるパイナポーのようなものは一体」
「手榴弾だけど?」

 英雄がなんつうもん使ってんだ!!
この目の前の惨状を、一瞬で引き起こし、一瞬でモンスターを全滅させたというのはまだいい。
だけれど、その方法が酷すぎる。荷物として置かれていた小麦粉をばら撒き、その中へ
爆発物。手榴弾を投げ込んで粉塵爆発をさせる。というのは流石に酷い。酷すぎる。
 大体そんなものをどうやって手に入れたんだ。友人よ。

「アイテム製造スキルを弄ってるとな、出来るんだよ」
「できねーよ」
「と言うのは嘘だ。裏通りな方々から貰った」
「貰うなよ」
「結構便利だぞ? なんなら持ってくか」
「いらねーよ!!」

 聖剣を突っ込み道具にした馬鹿がリーフロードにて目撃されたが、それはきっと他人だと思いたい。
と思ったが当然僕だった。


 
「……おい、何でお前がついてきているんだ」
「乙女の護衛をするのは当然のことだろ?」
「いやそうじゃあなくてだな、誰も頼んでないからな。ヒールジール」

 この男。一体何を考えているのか。
ニコライはエヴィンと共に連合会議に参加するべく、最終準備を整えていた。そこに彼がやってきた。
人間嫌いのヒールジール。表面上は普通に優しいやつなのだが、本質はとうてい言えたもんではない。
目的の為ならなんでもする。ヒールジールは、そういう冒険者だ。

「姫に頼まれたのだから、お前ごときに何を言われても。私はひかぬよ」

 姫。というのはエヴィンか。ヒールジールはなぜかエヴィンには心を開いている。
人間、ではないのだろうか。それとも彼女が例外なのか。

「ああそうかよ、勝手にしろよ」

 雰囲気的には、ヒールジールも何か目的があるようだ。
そうでなければわざわざニコライに接触することもないだろう。
まったく、此方は早く聖櫃の剣を見つけ出したいと言うのに、どうしてこうも不安定要素が増えるのか。

「……邪魔はするなよ」
「その言葉、そっくりそのまま返させてもらおうか」

 人間嫌いは、本当に苦手だ。



「それで、オレは、いつになったらドラゴン退治に参加できるんだっ!」
「知らんがな」

 カニングシティーの夕焼けに、一つ叫びが響いた気がしたが、きっと気のせいだろう。



逸脱。
(ありえない道へ)
(ありえない先へ)


*あとがき
 精神非異常者さんより、人間嫌いのヒールジールをお借りしました。
引き続きニコライさんもお借りしています。というかこの先レギュラーでしょう彼は。
イクスやシエルの二人はかなり元の物語から改変されていますが、まぁなるようになります。
登場人物の応募は:01よりお願いします。

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