メイプルストーリー

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キャラクター名:
RenAshbell彡
ワールド:
なつめ

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創作物語

仮面の化物 第四章 真実 3/10 日付:2013.11.10 00:05 表示回数:482

その日のあと解散となり僕は自分の部屋のベッドの中にいる。母は数メートル先で布団を敷いて寝ているようだ。そもそもがアパートなので一人が生活するスペースしかないためにそうなるのは仕方ないのか。ベッドを譲ろうとしたが子供が親に遠慮するんじゃないと言ってちっとも相手にされなかった。
僕はどうすべきなのだろうか?これ以上あの事件と関わるべきではないのか?脳裏に浮かんだのは先ほどの母の表情であった。今までそんな心配させることをした覚えがないのでまったくわけがわからない。
でも僕はあの化物を見てのうのうと平穏に暮らすことなどできないだろう。
こうしている間にも化物は他の誰かを襲い入れ替わっているのかもしれない。
それにいまだ化物の目的も不明瞭であり、謎が多く手掛かりが少ない。わかっていることは人間に成りすまして何かをしようとしているということ、あの化物の影は光に弱いということの2つくらい。
それに被害者の人数を考えるに入れ替わったと思われる者は多くそれ全てがあの化物であるなら対処方などあるのだろうか。一人ずつ消していくとかそんな非常識なことなどしたくないし成功するとも思えない。化物相手にそんな簡単に話が進むわけがない。
「部長の言うこと聞いて首を突っ込まなかったらよかったのかな?」
そこに誰がいるわけでもないが僕はつぶやかないと後悔で押しつぶされそうだった。それに城崎を危険なことに巻き込んだ罪悪感も今更ながら湧いてくる。今まで気づかなかったことを思うと僕の精神は中々追い詰められているようだ。今夜は考え明日になれば何も無かったことがないようにならないかとも思ったがそれは現実逃避以外の何物でもない。考えれば考える程、僕は底知れぬ落とし穴に嵌っていくような感覚に陥り思考を停止した。そのうち段々と意識が遠のくがわかった。
しかし、完全に意識が闇に落ちることはなかった。
「?」
段々覚醒していくのがわかる。そうして再び目を覚ました時僕は先程までいた自室でないことに気づく。そこはまるで貴族屋敷のような部屋で壁や天井に施された装飾、おまけに生まれてはじめて生で見たシャンデリアもあるような気品にあふれている。僕はそんな一部屋のベッドにいる。そして部屋の奥にはバルコニーがあり、そこにはテーブルに座っている2人の人物がいる。一人は背が高く、高級そうなスーツを来た鎖付きメガネを掛けた男性で目を引くのは白髪それも真っ白な髪。もう一人は派手なドレスを着た女性で白髪男性と対比するようにブロンドの髪をしていて長さは床に達している。どちらも常人離れした整った顔をしていて傍目からもその異常さが伝わる。まるで人形のようだ。
「あらあらやっとお目覚めのようですわね」
「遅い。さっさとしろ」
今日はほんと厄日なのだろうか…?
………………………………………………………………………………
[あとがき]
また2000字オーバー…orz

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