メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
RenAshbell彡
ワールド:
なつめ

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創作物語

仮面の化物 第四章 真実 4/10 日付:2013.11.10 01:28 表示回数:510

円卓のテーブルには僕と白髪の男性とドレスの女性の3人が席に着いている。僕の目の前には紅茶が入れられている。ドレスの女性が大きなカップから入れたもので挙動からしても気品を感じさせられてしまう。一方の白髪の男性は先程からひとことも言わずこちらを見ているというより睨んでいて非常にいたたまれない。何か気に触るようなこと僕はしたのだろうか。兎にも角にもここはどこなのかも分からずさっぱりである。先ほどまで自室のベッドで寝ていたはずだ。
「間抜けな面だな」
「はい?」
確かにそんな顔をしているのだろうが僕もどうしていいものかわからない。
「兄上。急にこんなところに連れて来られたのだから当然でしょう」
「ちっ。まぁそうだな」
この2人は兄妹なのだろうか。
「このたびはあなたをこの夢の国へお誘いしたんですのよ。ちょうど良い精神状態でしたし、この機会を逃すも嫌でしたの」
「夢の国?」
どこかで聞いたことのある単語だ。だがどうも思い出せない。とりあえずまた異世界に迷いこんでしまったのだろうか。
「コイツが張り切るから仕方なくって感じだがな」
「兄上の時間の概念が希薄だからそんなことが言えるんですのよ。十年余年などまばたきのですが私は待ち遠しかったのですわ」
いまいち状況がつかめない。僕はなぜここに呼び出されたのなぜ僕なのか。心当たりはやはりあの事件くらいしかない。
「あらあら、そんな怖い顔しないでも私達はただあなたと話したいだけですわよ」
「深く考えんな。どうせ夢だ。起きれば元に戻る」
この2人からは敵意は感じないが、得体のしれない怖さを持っていることに変わりはない。それにこいつらがなぜこのタイミングで僕の前に現れたのかも気になるところである。
「あなた達は誰なんですか?」
「今の貴様には言えんな」
「名前なんて些細なものですわ」
全くもって言う気はないらしい。僕は絶句するしかない。
「可愛そうだからこれくらいにして本題に入ってしまいましょう」
「そうだな時間もあまりないみたいだぞ」
やっと本題に入るようだ。僕は気を引き締めた。
「お前絶対に死ぬな?寿命を迎えるのは構わんが殺されると非常に面倒くさいことになる」
「あなた様かなり特殊な立場なのですよ」
「はい?全くもって意味がわかんないんですが…」
この人達ほんとに会話する気があるのだろうか。急に死ぬななんて言われても世の中には何があるのかなんてわからないし。もしかして僕が感じた「死」を感じた時のあの違和感の原因を知っているのだろうか。
「あの…!?」
「時間だ。言うべきことは言った」
「ですわね。ではごきげんよう」
僕は急速な目眩と立ちくらみを感じて倒れこみ段々と意識が亡くなっていった。
………………………………………………………………………………
「あれで大丈夫ですの?」
「いやあれが寝過ぎて時間切れだ。あいつが悪い。それに俺達が干渉し過ぎても事態が悪化するからな」
そう言い白髪の男性は初めて紅茶に手を付ける。ドレスの女性は今先ほどまで少年のいた場所に視線を移す。
「まぁそうですわね。まったく厄介なことをしてくれましたね弟も」
「まったくだ」
………………………………………………………………………………
[あとがく]
休まりなくてごめんなさいいいいいいいいい!

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