時間の神殿は以前来た時よりかなり薄暗く、魔法使いである私の魔力探知能力がおかしくなる程の闇の魔力の奔流が漂っていた。
普段の私ならすでに物凄い危険を感知して、進むのを拒否するだろう。
―――――けど、今は違った。
少し進んだ先には大きな扉があった。多分その先に暗黒の魔法使いは待ち構えている、いや絶対にいる。この世界を脅かした悪の根源が――――。
「・・・・・・みんな、絶対生きて帰ろうね。これまで犠牲になった人たちのためにも―――――」
弓使い、戦士、盗賊、海賊の4人に魔法使いの私。まだ未熟だったころからこの面子でギルドを建設し、いつの間にかそれぞれの職業の頂点に立っていた私たち。
・・・・・・戻ってこれなかったら皆の希望の星が消えるんだろうなぁ、などといまさらながらに実感した。
けれども逆にいえばお互いの事を分かりあっていて、なおかつ頂に君臨するこの5人であれば、怖いものなしなのだ。
そう、怖いものはない。大丈夫、もう未熟だった時のように目の前で誰かが亡くなっていく事は、決して起こらない―――――――――起こさせやしない。
私は深く深呼吸し、それぞれ直視してくる4人に対してこう続けた。
「――――――今まで頑張ってきた私たちのためにも、ね。」
私が笑顔に乗せてそう言うと、それぞれ苦笑いして「君はいつも通りだね」と、そんな言葉を言ってる気がした。
「さぁ、世界を守る最後の戦い。行くよ!」
私たちはその大きなドアの前に横に並んで立ち、そして――――――――
・・・・・・皆の想い、私に力をください。
いつもの如くそう願いながら一斉に扉に手を掛けた――――――――。
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あの、あれだ。
アランが実装された時にあったまだ誰が英雄か分からない時のあの英雄たちが並んで暗黒の魔法使いに立ち向かってるあのPVと、今回の冒険者の子たちが時間の神殿で暗黒の魔法使いに立ち向かっているPVが見事に影が重なったので練習がてらちょっと書いてみました。
なんていうの、英雄たちの意思は受けづかれるんだなってちょっと感動しました(笑
最後に補足するとすれば、この5人の冒険の書によって
また悪いやつらがでたとしても・・・・・・ですよね。
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