メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
白狼黎臥
ワールド:
もみじ

冒険手帳を見る

創作物語

戦塵の先に#21 日付:2014.02.11 22:46 表示回数:272

「お前の酒乱を知ってるのは騎士団の同期くらいしか居ねぇよ……全く、酔って人に切りかかろうとするのは酒乱と言っていいのかどうか判らないが……それを止めるのにいつも駆り出される俺の身にもなってくれ」
 レオは呆れたような声でハヤトに言葉を返す。ハヤトは酒に酔うと武器を抜き払い辻斬りのようになってしまうため、騎士団の中でハヤトと実力伯仲なレオが静止役として呼ばれる事がしばしばあった。そういう時は大概レオも酒場で飲んでいる事が多かったが、任務で外に出ている時には騎士団から緊急指令で呼び戻される事も多々あった。
「その件については僕も申し訳ないと思ってるよ」
「じゃあ,先輩とかに乗せられて酒飲むの止めるか酒場に武器を持ち込まないようにするか,どっちかにしろよ……」
「だって酒乱だけど,お酒は好きだし……武器だって任務終わってすぐ集合だったら持ち込まないと……」
「はー……もう呆れて語る言葉もないぜ、幾ら任務が終わってすぐとは言っても武器を隊舎に置いてくる時間はくれると思うんだが……先輩たちもお前の酒癖の悪さは知ってると思うからな」
「んー、僕って目先の利益を得るからさぁ……てへぺろっ」
「可愛く言っても無駄だぞ、この騎士団長が……でもまぁ、仕方ないな今日だけは特別に月見酒でも酌み交わそうか」
「その優しさがレオらしいよ、昔からそればっかりはレオに勝てないなぁ」
「うるせぇよ、この前酒屋で貰った純米酒持ってくるから待ってろ」
「おつまみは?」
「当然無しだ、お前に切りかかられる位ならさっさと潰して大人しくさせる」
 レオはそう言うと少し駆け足でシホの家へ戻っていった。
「らーかーらー、レオはもうすこし目上の人を敬うべきなんらよぉ」
「今日酔うの早すぎんだろお前っ」
ハヤトは片手で酌を持ちながらレオの眉間を抜き身の刀で指すと呂律の回らない声でレオの悪態をつく。レオも片手に長い方の剣を抜きいつでもハヤトの斬撃を受け流せる体制を取りながらも酒を煽る。
「ほらハヤト、酌が空いてるぞ」
 レオは空っぽになっていたハヤトの酌に溢れる直前くらいまで酒を注ぐ。
「レオの飲むスピードが遅いんらよぉ」
 ハヤトはそう言うと注がれた酒を一気に煽る。
「レオ、次早く注いれ……はにゃ……」
 ハヤトは酔いが回ったのか抜き身の刀を地面に落とすと寝息を立てて寝始める。レオは一息吐きながら自分の酌に注いである酒を煽り空を見る。そこには満月に近い月が煌々と光を発していた。

作者コメント
この話でシホちゃん出る予定だったけど意外と文章量が多かったw
もうしばらくお待ちください。お察しの通り、ハヤトの酒癖が出ちゃう回です
次回、新キャラ現るっ、前話でルーガ出てますけどww
ヒントは人狼族、銀髪、です

ここからコメント返信ー
KエルッK様
酒癖悪いどころじゃなくてタチが悪いですww

謎の組長X様
性格が変わるというより、酒飲んだら大変なことになりますww

スタンプを押す

スタンプ(3

コメント

  • コメント(3

おしゃべり広場の一覧に戻る

変更する

×