メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
エバプラ好き
ワールド:
あずさ

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創作物語

【閲覧注意】俺とハヤト 其の三 日付:2014.11.24 09:14 表示回数:434

その部屋は家の中で最も狭い部屋である。通常家庭で最も狭いはずのトイレよりも狭かった。だから利用するものは一人もいないし、気になることもない。
誰も気に留めぬ故の魔窟。そんな場所に、彼は目覚めた。
「う・・・?」
仰向けに倒れていた状態から起き上がる。
「痛っ・・・たた」
体の節々が痛むので、損傷の確認をするための屈伸運動を始めた。
「怪我は特になし。関節は痛いけど、それだけだな」
そこまで確認してから、ハッとしてあたりを見回した。
「霞斬りの刀がッ・・・!」
彼の愛刀、霞斬りの刀がない。
実際はなくなったのではなく、パソコンのディスプレイ刺さっていただけだったが。
「なんだ・・・・・・良かった」
ひたすら剣の道を極めてきたハヤトにとって愛刀とは、すなわち命なのである。もし誤って捨ててしまうようなことがあれば、彼はこれからの生を全うすることができなくなるだろう。
「しかし、こいつは誰だ」
実は先刻から気づかない振りをしていたのだが、どうにも無視できなくなった。なんとそこには、どことなく奇妙な雰囲気を持った「裸の」男が横たわっていた。
「嫌な感じがするな・・・」
だらしなく寝てはいるが、そいつの顔はまさしく一つのものを極端に追い求める者の顔だったのだ。
時々奇妙な笑みを浮かべては「はは・・・やぁ・・・・・・と」というような、これまた奇妙なうわごとを発するそいつの姿は、見ているだけで肌がざわつきそうなほど気味が悪く、できるなら毛ほども関わりたくなかった。
(だがどうする?ここにはこいつより他に人間はいないようだ・・・現状を把握するには、こいつを起こして話を聞かねば・・・だがどうする?)
ハヤトには知る由もなかったが、この家の他の住人はちょうど留守だったのである。
(兎にも角にも、声を掛けてみるしかない!)
「おいお前。起きろ」
言った瞬間、
「ハヤトォ!?」
なんとすぐに返答があった。しかも、ハヤトと名を呼んで。
「うわ!何だお前!なんで私の名を!?」
今度こそ全身の毛が逆立ち、飛び退る
「え」
今目が覚めたようだった。どうやら、先ほど名前を呼んだのも偶然の寝言だったらしい。らしいが。
様子がおかしい。
今目覚めた「そいつ」は、明らかに動揺し、狼狽もしていた。しかしそれ以上に、歓喜していたのだ。生まれたままの姿を震わせ、全身全霊で喜んでいた。
「は、ハッハハハっは・・・・・・」
対してハヤトは、全身の感覚器官が危険信号を発し今すぐにでも逃げ出したかった。だが、剣士の魂がそれを許さず立ち尽くしている間に、そいつは飛び掛ってきた。
「ハッヤットォォオオオオオ!!!!!」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


つづく


おまけは飽きましたんだぜ
代わりのあとがき
なにか足りないと思ってたんだけど、やっぱりセリフが足りなかったのかな
あと視点は一元視点(だっけ?)が書くの大変だけど一番落ち着く。今度からこれで行こう
戦刃名前出せんくてすまねえ次回に期待してくれ

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