メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
謎の組長X
ワールド:
かえで

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創作物語

リミットゾーン/デッド・オア・アライブ 日付:2014.12.15 22:26 表示回数:467

8

トミーは路地裏を通り、自分が捕らわれていた倉庫へと戻った。
窓から室内をそっと確認し、敵がいない事を確認すると、素早く中へ入り、奪われた475ウィルディ・マグナムとホルスターを取り戻した。
敵から奪った拳銃を捨て、ホルスターを着用し、475ウィルディ・マグナムの残弾数を確認する。

「……んにしても、475ウィルディ・マグナムでストリートギャング共を相手にするなんて、どっかの映画で見たような話だぜ」

トミーは鼻で笑いながら呟き、弾倉を詰めた。
そして一呼吸すると倉庫から飛び出し、路地裏へ走った。

「いたぞトミーだ! 殺しちまえ!!」

しかしギャングに倉庫を出る所を目撃されてしまった。
トミーはそれを無視し、ひたすら走る。
一人一人相手にしていると弾がすぐ尽きてしまうのだ。
路地裏を駆け抜け、曲がり角を曲がった先には新しい道が延びている。
トミーが駆け抜けようとした瞬間、その奥に金属の反射光が見えた。

「いたぞ!」

叫び声とともにあたりを圧するような銃声が響き、反射的にトミーは床を転がる。
背後の壁が砕け、その破片が彼の背中に落ちる。
散弾銃だ。
咄嗟にトミーは曲がり角の陰に身を隠し、ひとつ大きく息を吸い込んで、笑みを浮かばせた。

「力押しに俺を倒そうったって、そうはいかないぜ」

陰からそっと顔を出し、一瞬にして敵の数と位置を把握、そして距離を計った。
すると散弾銃の銃声が響き、彼の隠れた角が直撃され、大きく削りとられた。
しかしその弾着があった瞬間、トミーは陰から飛び出し、475ウィルディ・マグナムを突きだした。
二回、三回と引き金を引くと、目の前にいたギャング達の胸が射抜かれる。
彼らの体が弾かれ、地面に転がる。
そして乾いた音をたてながら、地面に散弾銃を落とした。
それを最後に、路地裏に静寂が戻ってくる。

「うーん、ウィルディも悪くねえな」

一人呟きながら、トミーはギャング達が使っていた散弾銃・M870を肩にかけ、彼らの亡骸からM870の弾丸を手にすると、475ウィルディ・マグナムをホルスターに仕舞う。

「ウィルディの残弾数は少ないんだ。悪いが使わせてもらうぜ。もう二度と使わないから構わねえだろ?」

ギャングの亡骸にそう呟き、再び路地裏を駆け出した。

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