メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
謎の組長X
ワールド:
かえで

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創作物語

リミットゾーン/デッド・オア・アライブ 日付:2014.12.28 22:40 表示回数:474

10

地獄の街、サウスブロンクスは戦場と化していた。
住民とギャングの激しい抗争が始まり、銃撃戦や放火があちらこちらで勃発し、州軍を呼んでいいほどの騒動となっている。

「た、大変だデューク! 大勢の住民共が武器を持って、こっちに押しかけてきてるぞ!」

ギャングの下っ端が慌てた様子で駆け寄りデュークに言った。
デュークは眉をあげながら下っ端のほうに目を向けると、舌打ちをした。

「この役立たず共が……そのくらい自分達で何とか出来ねえのか。おいマックス、ゴミ共の相手をしてやれ」
「……ヒッヒッヒ!」

それを聞いたマックスは、いかにも嬉しそうな笑い声をあげると、古びた倉庫のドアを蹴り破った。
そして中から機関銃・M60を2丁取り出した。
一丁だけで総重量12キロ以上にも及ぶM60を、マックスは軽々と片手で持ち上げ、それを2丁両手に装備した。

「ゴミ共に教えてやるぜ……俺らミラー・ファミリーに刃向かうって事は、死ぬ時間が早まるって事をな」

言って、不気味な笑みを浮かばせながら、マックスは戦場と化している市街地へ向かった。
デュークはそれを見送ると、携帯電話を取り出し、耳に当てた。

「至急ヘリをこっちによこせ。街が予想以上に戦場と化しちまった。このままじゃ州軍が来るレベルだぜ。信頼出来る部下だけ連れて俺は逃げる。パクられちゃ元も子もねえからな」

同時刻、サウスブロンクスでの騒ぎを警察無線で知ったエリオットは、トミーの仕業だと確信し、サウスブロンクスに到着していた。
そこは戦場だった。
道路の端に車を停めた途端、人がボンネットに降ってきたのだ。
慌てて車から降りたその途端、背後にあった建物の窓から炎が吹き出す。
駆け足で建物の陰へ移動し、そこで一旦息を吐いた。

「くそ、まるで戦場だな!」

エリオットの顔に焦りの色が浮かんだ。
しかし行くしかない。この街を捜索しなければ、トミーは助けられないのだ。
彼はホルスターから拳銃・GLOCK19を抜き出し、それを突き出しながら路地を進んでいった。

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