メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
アミセウス
ワールド:
さくら

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創作物語

ロイド・ガール 24機「愛と憎しみと眩しい笑顔」 日付:2015.01.14 17:28 表示回数:422

「…ふぁっ~。」
薄く開いた目のせいで、狭い視界からは真っ白しか映らない。

「う、うぇええええええええええええええええ!?」
ここ何処!?
辺りを見回そうと首を曲げるとそこに映ったのは。
「あぁ、目が覚めたんだね。気分はどう?気持ち悪い?」
「ど、どわぁぁぁぁぁぁあああああっ!?え、エル君っ?」
笑顔の似合う爽やかイケメン、私の彼…氏エル君が映った。
「どうして…ここに。」
「いやここ俺んちだし。」
「うえっ?!」
今日はよく変な声が出るなぁ。恥ずかしい。
倒れた時運んでくれたのはエル君だったのだろう。
温かみのある木製の棚、こげ茶の机、そしてベッド。とても簡素な部屋だった。
「俺一人暮らしだからさ。小梅ちゃん、家出てきたんでしょ?ここ住みなよ。」
こくこくこくこく、と激しくうなずいてしまった。取り敢えずありがたい。
「あ、ありがとうございます。でも何処に居たらいいですか?」
「此処。」
「こ、ここでっここですかっ!?」
「ん。そうだよ?」


冠ノ上グループ令嬢小梅16歳。
彼氏と同じ部屋に住むことに…なりました…?










―――――――――――――――――――――――
「おはよう稲葉君。」
小鳥がさえずる朝8時。
私は高校の斜めの席、稲葉君に声を掛けた。
「ん、おはよ。」
うん、こっちも爽やか。しかしエル君には勝てぬ!
「あれ?エルってサッカー部だっけ。今日6時帰りらしいよ。」
「ありがとう。じゃあお弁当渡しとかなくちゃ。」
「ははっリア充爆発しろ。」
「ふっふーん?そんなこと言いながら実は居るんでしょ?彼女さん。」
居ないよ、と真顔で首を横に振る稲葉君にわたしはふ~ん、と返した。






帰りになる。
階段近くでエル君の姿を見つけたので声を掛ける。
「エル君!おべんと…ぅ。」
嘘だ。そんな筈。

『エル君ってばーホントに冗談が上手いんだからぁっ』
ばしばしと、エル君の背中を叩く女の子。
『ってーな。引っかかってくれるなんてバカの極み!』
楽しそうに返事をするエル君。
あれ…こんな言い方、こんな笑顔、されたことない…気がする。
ぞくりと背筋が震えた。これは……




「浮気?」
ぁぁ許せない。昨日一緒に住もうと言ってくれたあなたは何処に消えたの?
夕暮れ時の午後5時。あなたはグラウンドには向かってないわ。
偽りの貴方。私は信じられないの?

絶望でいっぱいになる私の後ろから、声がかかった。

「所詮、恋なんてそんなもん。」
「っ!?」
稲葉君だった。
意地悪そうに口角を引き上げて、ふっと笑って見せていた。
「熱い湯はいつか冷める。冷たい水は、それ以上冷めない。
恋もそんなもんだよ。熱い恋はいつか冷める。冷たい、心をぶつけ合ってでも愛し合う恋は、冷めない。」

「何が言いたいの?」

稲葉君は私を壁に追いやって、目を合わせて言った。

「俺だけみてりゃいいんだよ、小梅。」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おわー創作久しぶりなんで文がいつにも増してだぶーんに( ;∀;)
実はこれ昨日お風呂入ってて思い付いたんですよー稲葉君ネタ。これが書きたかっただけなんで同棲について少ししか書いてないのはお許しを!

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