メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
珈琲びすけ
ワールド:
あずさ

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創作物語

女の国 日付:2015.03.04 20:31 表示回数:539

猛威を振るっていた新型インフルエンザは2020年,
突然変異の末,史上最悪の殺人ウイルスに進化し,人々を震撼させた.
その特徴は,強力な感染力,致死にいたる強毒性,
そして人間のY染色体にのみ作用することであった.

そして,それの意味するところは人類の滅亡である.
最初の発見から僅か半年でウィルスは全世界に拡散していた.
世界人口の20%,16億の人間が最初の餌食となった.
それでも社会機構が瓦解しなかったのには訳がある.

殺人ウィルスはY染色体を保持していない女には感染しなかったからである.
必然的に女だけの社会機構となり,その運営は劇的に姿を変えていった.

その後もウィルスの猛威は留まることを知らず,
特効薬が開発された2025年には,世界の男性人口は3百万人を切っていた.
この時になり,人類は種の存亡を目の当たりとする.

翌年,新世界政府は,種の存続は個人の人権にも勝ると宣言.
各国は一時的な保護を名目に男狩りを実施した.
集められた男たちは幽閉され以後,彼らは表舞台から姿を消すこことなる.

2070年.人工受精による人類救済計画により,人口は飛躍的に回復,
男女比においても3:7となり,人類滅亡は回避された.
男たちは虐げられた人権の回復を新世界政府に訴えた.
しかし政府の回答は以下のようなものであった.

人類誕生より戦火の絶えなかった時代はない.
なぜならば愚かな男共が世界を支配してきたからである.
半世紀前の災厄は神が男共に与えた罰であり,
我々女が神に選ばれた民であることの何よりの証である.
新世界政府はここに・・・・

政府が既得権益を放棄することはなかった.
さらに女性による統一国家樹立と男の人権剥奪・奴隷化を宣言した.
この後300年に渡り,男たちの苦難の時代が続くこととなる.
ラッスンゴレライが現れるその日まで.

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