◇MVS二刀流
厨二病をこじらせた中学1年生。
自分でかいた物語や絵がぎっしり詰まったノートを普段から持ち歩き、よく友人にそれを読ませている。
また、何もない所でぶつぶつ独り言をしたり、登校日に台風がやって来た時に“俺が呼んだ”と言い放ったり、放課後の黒板に大きな魔法陣らしきものを落書きし、そのまま帰った事もあった。
社会の陰で暗躍する巨大な違法組織と戦うため、今は力を蓄えているらしい。
他人目に見れば一見妄想ばかりに取り憑かれているように見えるが、根本的にはやや現実主義的な性格。ノートに書かれた物語も空想上の“敵”も、結構現実にあり得そうな設定が多い。
しかし、その怪しすぎる挙動から、ただの厨二病患者としか見られていない。
厨二っぽさが出てきたのは小学校5年生の頃であり、早熟なタイプかもしれないと担任教師たちに噂されている。
自他共に認める“グラスハート”で、ごく些細なことでもその晩は眠れなくなるほど気にするという。
最近、バレンタインに女子からチョコを貰えないのを開き直って、自分でチョコを作り始め、それをクラスメイトたちに配ったところかなりの好評を博した。
物事を論理立てて考えるのが得意で、そのためか数学の成績がずば抜けて良い。一番苦手なのは国語。
◇ゼロミルスト
ある新聞社に勤める新聞記者。年齢は20代半ば。
ヘビースモーカーで、一日にひと箱ペースで吸っている。本人は気を付けてはいるものの、たまにスーツが煙草臭い。
かき集めた種々の情報を素早く的確に処理する情報処理能力と、鋭くクリアな知見を併せ持つ。
彼女が書いた記事は、文に無駄が少なく、誰にでも読みやすいよう内容もよくまとまっており、読者からも社内からも定評がある模様。
趣味は映画観賞。学生時代から無類の映画好きで、元々は映画館に勤めるのが夢だった。
特派員として海外に派遣された経験もあり、英語が堪能。最近はスペイン語も勉強し始め、日常会話レベルならば話せる。
普段から情報の取捨選択を得意としているためか、情報以外でも必要なものとそうでないものをすっぱり分ける癖がある。
彼女の自室でいらないものが散らかるなどということは一切なく、常に整理され綺麗な状態に保たれている。
ただし、本や新聞記事の切り抜きなどを保管する書庫だけは、本棚に入りきらない書物やファイルが床に溢れ、足の踏み場がない。
近頃は友人に勧められた関係でフルーツや野菜などのスムージーに嵌まり、スムージーを作ったり他のレシピを研究したりするのが休日の定番になりつつある。
初対面ではややドライでぶっきらぼうな印象を受けるが、実際は上司にも部下にも細かい気遣いをするなど優しい性格。
その一方で、自身が取材を担当する事件には手厳しく、容赦なく真実を追求する。
◇スカンク姫
知る人ぞ知る、あるテロ組織に所属するテロリスト。本名・年齢不詳。
薬物や毒物の知識に精通し、化学兵器を駆使したテロを得意とする。特に、毒ガス系の化学兵器を好んで使う。
所属する組織の命令に従い、国境を越えてあらゆる地域活動している。
名目上は組織の幹部のひとりであるが、その実、組織のボスの弱みを握り組織を裏から操っている黒幕格。
使用する化学兵器は数百種類におよぶともいわれており、数十個ある偽名と偽の顔写真に合わせて系統別に使い分けることで、ある系統の毒に通じた犯罪者が世界各国に数十人存在するように見せかけている。
彼女が組織に入った目的は不明だが、その知識から元々は薬学系の職業に就いていたものと思われる。
先述のようにあらゆる場面でプロフィールを偽って活動しているため、本人の名前も顔も、未だにどこの国家にも知られていない。
読書好きらしく、組織の人間と話す際にはたびたび何かの物語のセリフや専門書の一文を引用する。
だいたいは機械を使った時限式のテロしか行わず、毎回上手く逃げ切るため警察組織などと戦闘になることもないが、実は銃火器の扱いにも長ける。
現在、テロ組織に所属するメンバーの一部の顔が割れ、国際指名手配となっているが、彼女の指示により組織そのものに被害が及ばないよう上手く処理しているようである。
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※昨日夕方の予定でしたが、結局翌日の投稿となってしまいました。
コメントくださった方、また追加でリクエストいただいた方、有り難うございました。
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