メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
リナシルト
ワールド:
さくら

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創作物語

英雄の日常。(隠月さんのお話。3) 日付:2015.03.25 19:27 表示回数:533

隠月の不幸は続きます…
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怒鳴り声が聞こえてくる隣の部屋。
ドアの前に行き聞き耳立てると、予想通りファントムとルミナスが何やら争っているようだった。
一先ず扉を2、3度叩いてみる。

返事無し。
なので勝手に開けることにした。

「なぁ、今日の夕はげふっ!!?」
途端、いきなり物(多分ダンベル)が吹っ飛んできて顔面に直撃した。
あまりの痛さにそのままうつ伏せに倒れ込んでしまう。
耳に入ってくる会話。
いつもより一段と激しい二人の喧嘩。
その内容とは。

「おいルミナス!何で俺の椅子にあんな大量の画鋲置いたんだ!!おかげで穴だらけの血塗れだ!!」
「うるさい!!勝手に私のプリンを食べた罰だ!!」
「ふっざけんな!!プリンぐらいいいだろ!!あんな安物!!」
「や、安物・・・!?あれは・・・あれは人気NO.1の専門店で3時間もかけて並んでやっと買えた特別なプリンだ!!」
「はんっ!何が特別だ!たったの300メルじゃないか!!」
「何を言う!あれは努力の証なんだ!!どれだけ苦労したことか・・・!」
「そんなことしてる暇があったら狩りにでも行ってレベル上げてこいよ!!この甘党が!!」
「なっ!!この・・・もういい!!今すぐ殺してやる!!」
「ふん、やれるもんならやってみ・・・って、おいお前!こんなところで闇化するんじゃない!!」
「食べ物の恨みを・・・思い知るがいい!!!」

・・・うむ。くだらない状況なのは理解した。ツッコミどころ満載だ。
まだ少し痛むが、この体制のままいるのもアレだから取り敢えず立ち上がる。

このろくでもない空気。
ならば、今俺のやるべきことは決まっている。
俺はすぅーっと息を吸い込み、そして―――

「夕飯、何がいい?」

いや、違った。やり直し。

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