メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
琉瑠架
ワールド:
ゆかり

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創作物語

意味がわかると怖いメイプル2 日付:2015.08.08 12:47 表示回数:632

どのキャラがどんな目にあってても許せる人はどうぞ
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【朝錬】
エルナスに宿泊して次の早朝、朝練の為に早起きした。
まだ日も昇りきっておらず、町民の姿もない。
さすがに寒さは厳しいが、夜中にどか雪が降り積もったようで、あたりは一面未踏の新雪だった。なんとも清々しい。
さあいざマッハを振るって体を温めようかという時、遠くに町の門から外へ歩いていく人影がひとつあった。メルセデスだ。
ああ、彼女も朝錬か。しかしあんなところまで行かなくても、と思ったが、プライドの高い彼女の事だ、きっと練習している姿を誰にも見られたくないのだろう。
いやだがしかし、ひとりで町の外に、しかも閉鉱方面へ歩いていくだなんて、さすがに危険すぎる。私はお節介かもしれないと思いつつ、引きとめようと追いかけた。

走る私を尻目に、彼女は町の外の雪原をずんずんと進んでいく。
「メルセデス!」
叫んでも彼女の足は止まらない。私の声は広大な雪景色に溶け込んでいく。
いったいどこまで行くつもりなんだ?私はまっさらな新雪をひたすら踏み抜いていった。


【新エリア調査】
また新しいエリアが見つかったため、調査してほしいと女王からの依頼があり、全職が一堂に会した。
いくつかのグループに分かれ、更にその中から選ばれたリーダーが全員に告げる。
「よし、皆よく聞いてくれ。今度の地域はとてもモンスターが強いらしい」
「誰かに何があろうと、決して動揺して油断することの無いよう」
全員、こくりと頷いた。

到着した地はかなり荒れていた。
あちこちに崖があり、その下を急流が流れる。落ちれば流れに浚われて、助け出すのは困難だろう。
慎重に進む連合軍の前に、岩陰からモンスター達が飛び出してきた。
リーダーが叫ぶ。
「みんな!構えろ!」
矢、銃弾、手裏剣が飛び交い、氷炎が舞う。剣技は激しく翻り、モンスターの体を裂いていく。目標は情報にたがわず頑強で、足を滑らせかねない状況ではもはや他のグループを気遣う余裕もなかった。
なんとか討伐した連合軍は致命傷だらけ、回復スキルを使える者が手当てに回っている。
「各グループ状況を教えろ!いない者は!?」
「いません!」
「全員います!」
「だ、大丈夫です」
「ゼロです」
「おりません」
各リーダーが口々に報告する。
落ち着いた後、連合リーダーが再度目視で確認し、頷いた。
「よし、編成を組み直して調査を続けるぞ」

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