~未来の東京~
メイプルワールドの片隅に存在するとある世界の断片のような存在
未来とはいえそこにあるのは高度に発展したきらびやかな世界ではなく
自我を持った機械たちによって廃墟と化した凄惨なる光景であった
その機械達はどこからきたのだろうか、
暗黒の魔法使いからの刺客か
文明の発展による傲慢が産んだものか
隣国から送り込まれた破壊兵器か
その真実を知る者はもうおらず歴史は闇に葬られた
そんな廃墟のとある片隅にたたずむ一人の影
「かつて繁栄を極めたあの光景はなく街を埋めつくさんばかりの人々ももうここに非ず私を知る者ももう一握りしかおらぬ」
すっと、赤黒く染まった空に視線をうつす
「廃れ果てた故郷を眺めるは、寂しいという言葉だけでは到底言い表せぬな」
そう言い放ち、手を虚空へかざした。
「今と未来が虚しいならば賑やかしい過去に想いを馳せよう」
虚空へかざした手が輝きだしたと思うと、周りの景色に光が満ち、瞬く間に景色が変化していく・・・
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まだ緑とビルと喧騒につつまれたあのころの景色へと
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もぎのて「おーい、何してんだ!ぼーっとしてると置いてくぞ!」
あろむ「ったく待てよ、そんなんだからHOMOはせっかちって言われんだよ!」
きゃーいく「はwwwwかwwwたwwwwのwwww塩wwwww」
てへべろ「うぇwwwっうぇwwwww」
雄真「あんまり草生やしてると、お姉ちゃんがおしおきしちゃうよぉぉぉぉぉ!」
蘇える・・・蘇える・・・
BlackDenis「やはりジャック・フィニィ氏の小説は最高だな!」
上野原光「気が合うね、じゃあ五人対賭博場について少し語り合おうか」
バカずきん「シュレッダーと掛けてなにと解けば<かみがキレイにさばける>となるでしょう」
真央ラン「私のような絶世の美女ね」
蘇えった記憶の世界は、
とても美しく
とても心地よく
とても輝いていた
しかし、
その世界を私が呼んでも振り向くものはなく
その世界を私が触れる術はなし
その世界に私を呼ぶものはなく、
その世界に私に触れるものはない・・・
のばしていた手を下ろすと、周りに広がっていた景色が光の粒となって一瞬で消滅した
「それが虚しいのだ」
何もかもが廃れた荒野の中独り言をつぶやく
コツン
どこからか飛んできた小石
振り向くと幾つかの人影
もぎのて「おーい、何してんだ。ぼーっとしてると置いてくぞ!」
「ああ、なんだ居たのか」
あろむ「また、想い出観賞会やってたのかぁ!?」
コードJIN「お前のそういうところ嫌いなんだよ。こんな廃退した世の中でも今を精一杯生きてるやつらが居るのを忘れんなよ!」
「すまない、悪い癖だ」
そう、私たちは今を生きている。
かつての世界を取り戻す為にまさに必死で地獄を生き抜く。
それが今であり、皆が輝かしい未来をつかむため戦っている。
コードHAN「想い出に引きこもりたいならそうしてろ、二度と顔見せんな!そうでないならさっさと行くぞ!!」
もぎのて「ってことは、次の目的地が決まったんだな」
あろむ「おう、次の作戦の資料だみんな目を通してくれ」
コードJIN「なるほど、これならやつらの警備の穴をつけるな」
コードHAN「作戦は本日5時より決行だ」
全員が顔を見合わせ、うなずく。そして顔をあげ宣言する
全員「五時間目は渋谷奪還ですね!!」
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