色んなことを考えてたら眠れなくなった。
久しぶりに友達から誘われて、浮かれているのだろう。
最近は誰とも関わりがない。
何だか、避けられてる気ようだ。
当然、見に覚えもなく陰口でもされてるのだろう。
バカにしてくる人物を上げていくが、キリがないので寝返りをうった。
※
集合時間はとっくに過ぎたのに、誰一人として姿を表さない。
日にちを間違えたのかと、ラインを開くが連絡を送る度胸がない。
「ごめん。遅れた」
不安が募るうちに、彼らは遅れてやってきた。
最近は猛暑日だとか、聞いてもない言い訳を並べてる。
彼が身振り手振りで伝えるが、手元に揺れるレジ袋がふと目に入る。
それは、ローソンのレジ袋だった。
この近所に店舗を構えているのは、これから向かう場所ほかなく、是が非でも行きたいとあらば駅を使わなくてはならない。
彼の性格上、その深読みは外れているだろう。
そして、自分の嫌な予感が外れてますようにと、何度も心で祈った。
※
皆の様子がおかしいと気付いたのは、合流してからそんなに時間が経過していない。
「ねえ、昨日のテレビ見た?」
自分から話題を降っても中身のない返事だけが帰ってくる。
「なあ。昨日のテレビ見たや? かなり爆笑やったぞ」
逆に、ほかの人が同じ話題だったら何故か盛り上がっていた。
彼らの軽蔑した目つきは、自分の弱い心を深く抉っていた。
傷ついた心から垂れてくる血液は、ローソンのレジ袋を視界に入れるなと、がなっていた。
団地に住む母親の、通院記録を覗くくらい怖かった。
気付いたら、友人の集団から離れていた。
それでも楽しもうと意気込んだ。
昼飯時になり、俺はマックで購入する。
席について、皆が談笑する風景を眺めていたら、虚しくなった。
心の空洞を埋めるようにジャンクフードを口に含んだ。
おかしいかった。
昨日の予定では、この輪に自分がいるはずだった。
友人は既に立ち上がっていた。トレーは空の紙が残っているばかり、俺は慌てて口に放り込んだ。
必死に湧き上がる吐き気を抑えた。
ポテトは食べる時間がなく手に持った。
皆の後ろ姿を見ながら、俺は悟ってしまった。
気付いては行けないと知りつつも、わかってしまったんだ。
「何を頑張ってるのだろう」
俺は歩く足を止めた。
その足のまま帰っていった。手に持った萎れたポテトを齧りながら
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