※敬称略
■スカンク姫
世界有数の勢力を誇るネコ国の外務省長官を務める、ジヴ・スカンケット二世の長女。
様々な国と外交の場をもつスカンケット大臣の裏で、大臣ひいてはネコ国の思惑をより円滑に進めるための特殊工作を手掛けているといわれており、事情を知る者から俗にスカンク姫と呼ばれている。
初見では朗らかな印象を与える淑女だが、スカンク族ゆえにかなりの大食いという一面もある。
パーティーに出席する際は、料理をひとりで食べ尽くさないよう必ず意識してセーブしているが、それでも半分以上ひとりで食べてしまうことがある。
食べ過ぎると、スカンク族の最強兵器であるオナラが出る可能性もあるため、周りの者は毎回密かに肝を冷やしているらしい。
スカンク族は毛皮をふんだんに使った服を好む者が多いが、彼女はオオムラサキ族の服を好んで着ており、また異国服の専門雑誌にも掲載されるほどの収集家でもある。
その正体は、大臣の命令通りに動く特殊工作員であり、大臣の思惑を妨げる者を始末する暗殺者。
証拠が残るためにオナラは最終手段としているが、その手段がなくとも非常に綿密に計画を練り、確実に相手を仕留める。
幼い頃から大臣の差し金で様々な隠密活動の訓練を受け、学生時代から大臣の裏で暗躍していた。
現在は、ネコ国内でスカンク族と派閥を争っているヒョウ族に紛れ込み、内紛を起こさせるための工作を進めている。
数年前に族長争いから内部崩壊したタカ国領フクロウ国のミミズク族は、彼女の工作によって内紛を引き起こさせられ、勢力を広げる前に瓦解していった。
■bhuyjn
“神様”、“綴る人”と呼ばれる存在の右腕。元は宝石加工の有名なある町に住む平凡で素朴な青年だった。
ただし、それは数百年前の話であり、現在は故郷の町は戦火で滅び、廃墟となっている。
黒紫色の大鎌を持ち、全身がボロボロの白い包帯で覆われている。包帯の隙間から、生来の青い目と、時折だが金色の髪が見える。
大鎌は、物語の中で死んだヒトの魂を刈り取るためのものであり、死体に近づけると魂が肉体からはがれ、鎌の刃に吸い込まれていく。
遥か昔、町の大学で考古学を研究していた青年は、ひょんなことから自身が暮らす世界が何者かに綴られたものであると知る。
その後、のちに町を滅ぼす原因となる大規模な戦争が起き、同じ町に住んでいた恋人を失った。
すでに、この戦争自体が何者かの筋書き通りに起こっているのだと悟っていた青年は、死にもの狂いの研究の末に“神様”が鎮座する場所を突き止める。
手にしたナイフで神様を刺し殺そうとした青年は、神の怒りに触れ、死でも生でもない境遇に引きずり降ろされ、元の記憶も失って現在の異形な姿に変えられてしまった。
序盤では主人公らとは直接的に関わることは無く、ただ死んだ人間の魂を回収しに現れるだけであった。やがて、主人公らが神様の存在を突き止めると、口封じのためにたびたび彼らを殺そうと攻撃を仕掛けてくるようになる。
先述のように記憶を失っている他、感情も乏しく、何故か言葉も一切発することが出来ない。
詠唱なく動作だけで魔法を使うことが出来るが、これが生前の体質によるものなのかは不明。
主人公一行のひとりが首から下げていた宝石に、僅かながら興味を示したことがあったが、この宝石は焼け落ちた故郷の町から他所の村の者へ売られ、現在まで受け継がれたものだった。
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遅くなってしまって申し訳ありません。
思った以上に字数が増えてしまったため、取り急ぎお二人分だけ投稿します。
次回の更新は3日の夜以降を予定しています。
残りの方々、もう少々お待ちください。申し訳ない…
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