メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
リヴセシル
ワールド:
ゆかり

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創作物語

空席。【01-1】 日付:2015.11.19 01:53 表示回数:460

メイプルワールドをまとめ上げる「連合」の結成から数ヶ月経った頃、幾ばくかの会議を重ねだいぶ形も整いつつあった紅葉の葉が赤みを帯び始めた季節のこと。

「はぁ……」

本日の会議が休憩時間に入り、息抜きにとはけていく冒険者たちを見送りながらメルセデスは一人ため息をついた。

「どうしたんだい、メルセデス」

過去から覚醒した英雄の内が一人、怪盗ファントムがその憂鬱そうな溜息に気がつき、彼女の視線の先を見やる。
英雄達のための席が並ぶそこには、確かに五つ椅子が並んでいる。そのうちの四つはもう既に埋まっていた。しかし彼女が見たのは、埋まっている席ではない。

「今回も、来なかったなって」

一つ。
一つだけ、連合が組まれてから一度も埋まらない席を見つめて彼女は言う。そうだ、まだ英雄達は揃ってなどいないのだ。

「目覚めたという情報は出ているんだがな」

会話を見かねたらしいルミナスが割り込んでくる、彼の視線もまた空席に向けられていた。

「招待状は届いているはずだよね」
「そのはずだ、来ないのは彼自身の意思かただのサボりか」
「彼がこんな大事な会議をサボるなんてありえないわ」
「じゃあ、何か事情があるんじゃないかなぁ」

楽観的な答えを、フリードの後継者エヴァンが背を伸ばしながら出す。
しかしファントムにはその会議をサボるほどの事情に思い当たる節というものが想像がつかなかった。
そもそもが、この場にいる誰もが未だ彼と接触出来ていないのもあるのだが。

「一体、何処にいるの。--アラン」

休憩終了を知らせる鐘が鳴る。
頑として、その席に座る影はまだ見えない。

///
数年前何やってたかっていうとアークスしてました。
ゲームの方も復帰して楽しくなってきたのでノリで投稿です、深夜のノリです。細かいところは目を瞑ってくれるとありがたい。

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