メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
リヴセシル
ワールド:
ゆかり

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創作物語

空席。【01-2】 日付:2015.11.25 02:00 表示回数:406

その二人は異様なまでに対極にいた。
二人とも同じ英雄ではあった、がしかし今は悲しいほどに彼らは違った旗印の元に武器を携えた。

「貴方との戦いがこんな形になるなんて、思ってなかったよ」

ーー彼は全てを覚えていた。がしかし誰も彼のことを覚えてはいなかった。

「私はなり得るとは思っていたがな、そちらがどう思おうと此方の勝手だ」

ーー彼は全てを忘れていた、しかし皆彼を覚えていた。彼だけが何も分からないままだった。

「裏切り者の圧力に耐えきれるか? ーーメイプル連合」

彼は鉾先の刃をシグナス女王に向ける、その決意と不安で揺れる瞳が何よりも滑稽で彼は腹底で震える嘲笑を殺すのが大変で仕方がなかった。

「交わす言葉もいらないくせに」

射線に割り込み拳を構えた彼が言う。しかしか細い声は周囲の動揺の声にかき消されてしまった。
くいと首を傾け、ためすような表情で挑発を飛ばす彼に対して光の騎士団長が叫んだ。

「どうして裏切った、レジスタンス……そして英雄アラン!」

胸に手を当てて思い出すことだな、とバトルメイジが言う。続けようとした彼女にデーモンスレイヤーが制止をかけ、そして彼が宣言した。

「この場においての伝言だ、ブラックウィングは……暗黒の魔法使いはお前たちに宣戦布告を宣言する」

仄暗い感情が机上論を全て打ち壊すがごとく放たれた午後のメイプル連合会議は、この日を気に思わぬ火種を燃やさええることとなった。


同胞への清算。
(もう二度その空席が埋まることはないのだと)
(誰もがそう予感した)

/

手を取らなかったレジスタンスにそれに乗っかるアランとデモスレとその他諸々の話。
勢いしかないよ、なんだこのノリ。

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