メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
琉瑠架
ワールド:
ゆかり

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創作物語

ショートストーリー詰め合わせ7 日付:2016.01.01 12:25 表示回数:634

明けましておめでとうございます!超久々の詰め合わせです隠月めっちゃ多い。

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家族の事深淵の事、常に私の中に渦巻くそれは私の身をずっと焦がしていて。硝子に映る己の目はいつも怒りを湛えていた。
あくる日、ゼノンがそんな私をじっと見つめていた。
「何か用か?」
「…私には怒りどころか、他の感情も欠如している。表に出せる感情があるのが、羨ましいと思っただけだ」
「……」
【こんな感情羨ましがるものでもないのに/デーモンアヴェンジャーとゼノン】




長老から無造作な頭を纏めろと髪留めを貰った。すぐに頭に浮かんだのはアランの髪型。だが、身内の女性と同じ髪型というのは些か気が引けてしまった。
髪留めを見つめて固まっていると、ランが顔を覗きこんできた。
「なぁに?隠月ってば髪も結べないの?」
…仕方ない、他の髪型を教えて貰うとしようか。
【そうしてあの髪型に】




ランは狐神の前で祈っていた。隠月が立派に目的を果たす事、無事でいてくれる事、そして――
「やっぱり寂しいよ…隠月…」
隠月が早く帰ってきてくれる事を何より祈った。
穴の空いた心に零れる涙、雨粒に溶けていく。
瞬間、ふっとランは頭が軽くなるのを感じた。
「――あれ?私何で泣いてるんだろう…」
【次元を超えたその瞬間隠月は帰る場所さえ無くなった/隠月とラン】




「待たれそこの者」
春爛漫の神社にて、隠月を呼び止めたのはまだ幼き少女。
「その着物の合わせでは死人となるぞ、直した方がよい」
隠月は合わせと言われ、自分の着物と彼女の着物を見比べた。違いに、ああ、と納得する。
彼は紫の瞳を揺らめかせ、ふっと微笑んだ。
「そうか死人か…ならこのままでいい」
【隠月の合わせは死人の合わせ/隠月とカンナ】




「貴方こちらに来るつもりはないの?」
ヒルラが気味の悪い程に柔らかく微笑む。
「世界から忘れられるなんてあまりに可哀想なんだもの。この際仲良くしない?」
全く、冗談にもならない。私は拳を振り翳し、精霊の力を借りて地面を叩きつけた。
「悪いな、独りじゃないんだ。勧誘なら相手を選ぶんだな」
【私には精霊たちがいる/隠月とヒルラ】




塔の廊下を忙しなく見回しながら歩く二人の軍団長。
「アカイラム、私の使い魔知らない?」
「知らん、ワシの蛇もどこかへ行きおってそれどころではないわい」
首を傾げて唸る二人。そこへ言い放ったのは、通りすがりのマグナス。
「おい、お前らのペットをスウとオルカが玩具にしてたぞ」
「「!?」」
【目を離すないたずらっ子】




メル:ファントムったらいつの間にこんな船買ったのよ
アラ:高かったろう?
ファン:まぁね
ルミ:…盗んだ船じゃないだろうな
ファン:おい何でも盗品扱いするのやめろ、乗りたくないなら
隠月:ちくわ大明神
ファン:降りてもいいんだぞ
メル:もう、こんな所で喧嘩しないの
アラ:何だ今の
【ただのネタ】




カズアイの尻尾巻きにコールドアイの尻尾鍋、この世界にまともな料理は無いのかと俺は疲弊していた。
そんな時リゾートに招待され、色々巻き込まれたがその詫びと言わんばかりに料理を差し出された。
「どうぞ、モンスターの素材をふんだんに使用した、シェフのおすすめ料理です」
…うん、もう諦めよう。
【元の世界の料理が恋しい/キネシス】




「隠月!年越し参りに行こ!」
年越し参り?と私が首を傾げるとランは、そう!と元気よく頷く。
「年越しを狐神の前で迎える事よ!年が明けたらすぐにお祈りするの。私はね、今年も来年もそのまた次の年も、ずーっと隠月と一緒にいられますようにって祈るつもり!」
「…そう、か」
鬼が、笑った気がした。
【お前が来年の事なんてと鬼<暗黒>が笑った気がしたのだ/隠月とラン】

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