メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
琉瑠架
ワールド:
ゆかり

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創作物語

ショートストーリー詰め合わせ8 日付:2016.03.05 11:06 表示回数:496

ほぼ英雄組とキネシスの話。キネシス楽しいですね!
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樹上からの奇襲。フリードを狙う爪を私は逸早く察知し凪ぎ払う。
彼は驚きの色から頬を緩ませて。
「助かったよありがとう、えーと…」
――急速な眠りからの覚醒。心臓は早鐘を打ち、こめかみから汗が伝う。網膜に焼き付いているのは、彼の唇の動き。合わせて、幻聴が響く。

『えーと…、君、誰だっけ?』

【悪夢/隠月】




「私はフリードみたいに優しくもないし、ルミナスのように君と互角の力でもない。ましてや女性陣のように口で飄々とかわせると思うなよ?」
静かな怒りを湛えた彼の顔がじりじりと俺に近付く。出来心でしたなんて軽々しく言える雰囲気でもなく、俺は後ずさる。
「なぜ私の珈琲に砂糖をぶち込んだんだ」
【砂糖入れたぐらいでそんな怒らなくても/ファントムと隠月】




ルミナスの胸を深々と親衛隊の鉤爪が切り裂いた。闇色の顔は嬉々として口元を歪ませる。
――しかし、ルミナスもまた不敵に笑って、その狩人に光を浴びせたではないか。不意打ちに闇は戸惑いを見せる。
「悪いけど僕の仲間は死なないよ」
声に振り向けば、竜が火炎を口に湛えていて。
「僕がいる限り、ね」
【ソウルストーン/エヴァン】




光と闇は理性と本能なのではないか。闇が悪だというのなら、世で罪とされている事は窃盗殺人強姦、それら全て本能的な欲だ。それを抑え込むのが光である理性。
だが、欲無くしては人が生きるのは敵わない。故に、白い魔法使いは言ったのだ、『究極の光は存在しない』と。知識欲に負けた彼は悟ったのだ。
【次元の図書館/白い魔法使い】




ファントムと買い出しに行き、いざ支払おうとすると財布を忘れた事に気が付く。取りに戻ろうとしたが、気付けばファントムがポケットマネーを出してくれていた。
帰る道中。
「ファントムさっきは悪い、後でちゃんと体で返す」
「…お前それ二度と言うなよ?」
よく分からないが凄い形相で睨まれた。
【勘違いされるからやめてくれ/ファントムと隠月】




女性2人の料理の味見役に呼ばれた私は、声すら発せず地に伏した。私は様子を見にきて駆け寄ってくれたフリードに、辛うじて『甘い』の単語を紡ぐ。すると彼は安心した顔をして彼女達を見た。
「駄目じゃないか2人共、彼は甘い物が苦手なんだから」
「えー?じゃ貴方が味見してよ」
フリード早く逃げろ。
【それはもはや兵器】




「じゃ、今度はあの段差まで飛んでみようか」
言うと、ユナは真っ青になって首を激しく振る。
「無理無理こんな距離飛べないわよ!踏み外したら真っ逆さまよ!?」
「ユナの力なら大丈夫だよ、ほらエスコートしてあげるから」
俺が手を差し伸べると今度は真っ赤になって。全く、信号機じゃないんだから…。
【ユナちゃんトレーニングなう】




銀の瞳は満月のよう。人々忽ち魅了して、引力が如く惹き寄せて狂わせて。未知の力は少年の先天に呼応するよう目覚めた。退屈を毛嫌う少年を、その力は善悪どちらに向かわせるか。
「…馬鹿言うなよ、ヒーローになれるチャンスだろ?」
不敵な笑みを生み出すシナプス、解明できる者は本人以外いざ知らず。
【キネシス】

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