ペンギン族a「ん~、旨い!やっぱ新鮮な魚は食っておくもんだ。」
ソウスケ「海の魚って結構脂が乗ってるんだな。コイツは良い。」
ソウスケ達はリエナ海峡の北東にある島の岸にて津波で打ち上げられた魚達をペンギン族aは生で、ソウスケは焚き火で焼いて食べている。
ペンギン族a「そういやソウスケはこいつらを食ったことないんだっけ?」
ソウスケ「海の魚は初めてだな。でも、以前までは川魚を干して粉にしてから米なり汁なり混ぜて食べてたね。」
ペンギン族a「わざわざ粉にするのか?」
というのも、マツヤマの地域で獲れた川魚は天日干しをすることで旨味を凝縮かつ保存し、粉末にして味噌汁やお粥等に混ぜるのが主流。食べれない内蔵を除けば、一片足りとも残さず食べるのに最適な食べ方とでも言える。
ソウスケ「こうやって焼いたり煮たりすれば食べれるのに何でわざわざ粉にするんだろうって思ってたけど、骨とか頭とかが残っちゃうし、勿体無い感じがしてならないよね。」
実際にこう言う食べ方をすることで、粉にすることがどれだけエコな事か、改めて知る。
ペンギン族a「俺みたいに丸飲みすりゃ解決だろ?(笑)」
ソウスケ「身体の作り方が全然違うだろうが。(笑)」
互いに笑いながら海魚を食べていると…。
???「シンニュウシャハッケン、シンニュウシャハッケン。」
ペンギン族a・ソウスケ『!』
頭に暖炉を持つ高熱を帯びた移動式暖房機が一人と一羽の前に現れ…。
移動式暖房機「ハイジョスル、ハイジョスル。」
頭の暖炉からいきなり熱気を飛ばして来た!
ソウスケ「何だ!?」
近くにいたソウスケは咄嗟に長槍を掴み、同時に飛んで避けては着地する。
ペンギン族a「な、ななななな!?」
ソウスケ「まさかと思うけど、奴も初めて?」
ペンギン族a「は、初めてだ…あんなの見たことねぇ!!」
ソウスケ(となると、この異常現象は…。)
ペンギン族a「来るぞ!」
ソウスケ「!」
敵が再び暖炉から熱気を飛ばす。ソウスケはそれを紙一重に避けては一気に間合いを詰め…。
ソウスケ「三日月流…迅連槍!!」
流派に関しては後々説明するが、ソウスケが習得する三日月流の1つ「迅連槍」。槍気を溜めて迅速に突き刺しまくり、移動式暖房機の装甲を貫く。
「グォーッ!!?」
見事に撃破し、沈黙。
ペンギン族a「おぉ、流石!武器を持ってきて正解だったな。」
ソウスケ「でも、これでハッキリしたな。」
ペンギン族a「どういう事?」
ソウスケ「異常現象を起こす真犯人がいるって事さ。コイツには氷を溶かす暖炉があるし、オイラ達を侵入者だと言って攻撃してきた。もしかすると敵はコイツだけじゃないかも。」
ペンギン族a「じゃあ、この島にそいつが
…?」
ソウスケ「いるかもしれん。船を安全な場所に停めてくれ、オイラはこの先を調査するから。」
ペンギン族a「あ、アンタ一人で大丈夫か?」
ソウスケ「無理だと思ったらすぐに退くさ、その時に備えてくれ。」
ペンギン族a「お、おう。死ぬなよ!」
ソウスケ「あぁ。」
島の中へ歩き出すソウスケ。異常現象の元凶、その正体は…!?
続く。
|