リエナ海峡群島、BW氷河輸送船
正面から来る侵入者を排除するためにゲオルクを出撃した後、マティーニに新たな情報を耳にする。
提督マティーニ「何、別の方面から新たな侵入者だと?」
BW手下「ハッ、今も尚正面から近付く邪魔者とは別の奴が、裏の方面から侵入してきている模様。こちらに辿り着くのも時間の問題かと。」
提督マティーニ「…。」
BW手下「提督、指示を。」
提督マティーニ「奴を出せ。それとこの島を思う存分に破壊してもいいと伝えておけ。」
BW手下「奴…は…ハッ!」
提督マティーニ「フフッ、奴ならガス抜きに良かろう。」
マティーニの言う『奴』とは…?
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ソウスケ「ふぅ…ここ辺りはこれで全部か。」
その頃、別の侵入者扱いであるソウスケは調査の際に現れた敵達を殲滅した所だった。氷河を溶かす移動式暖房機、破砕をする移動式かき氷機。この二種類が氷河の破壊活動をしていたようだ。
ソウスケ(しかし、一体何の為に此処の氷を溶かしているのかさっぱり分からん。少なくとも、こんなにいると単なる環境破壊とは思えない。)
敵の目的が未だに分からないまま先を進めるソウスケ。するとそこで…。
ドドドドドドドドドドドドドド…
ソウスケ「ん…?」
大きくなる地響きと共に近付いてきたのは…。
BWゲオルクパイロット「ヒャーッハッハァー!!ゲオルクmk-Bの出番キタァーーーーー!!!」
ソウスケ「ちょ、何じゃありゃ!?」
ゲオルクmk-B。本体は特に変わってはいないものの、両腕に装備してあるモノは別物を採用している。右腕には超重量級の大型ハンマーにジェット噴射装置を施すことで破壊力とスピードを増したジェットハンマー。左腕には強力なグレネード弾を発射するための発砲装置グレネードランチャーを装備しており、従来よりもずば抜けた破壊力を持つゲオルクへと変わっている。
BWゲオルクパイロット「てめぇがそうか!だが、ここに来たが運の尽き!暫く出番なく終わりそうだったコイツの錆落としにさせてもらうぜぇ!!」
と言うのも、あまりにも破壊力がありすぎて氷河処か資源である グラシアコアまでも破壊しかねない為、此処に来て序盤しか使われなかった。なので、このパイロットはやたらとハイテンション状態だ。
ソウスケ(おいおい、他よりダンチで硬そうなからくり人形じゃねぇか。あんなのをどうやって倒すんだ?)
BWゲオルクパイロット「先手必勝ォー!!」
ソウスケ「!」
走りながら右腕のジェットハンマーを振りかざし、更にジェット噴射で勢いを増して潰しかかる。ソウスケは透かさず後ろへと跳ぶが…。
ソウスケ「うわっ!?」
空振ったジェットハンマーが凄まじい破壊力で地面を広い範囲に割り、その破片がソウスケに当たる。
ソウスケ「いてて、何て馬鹿力をしてやがる。」
BWゲオルクパイロット「まだまだぁ!!」
続けて左側のグレネードランチャーを構え、ズドーンと発砲。これもまた凄まじい威力でそれも紙一重に避けるものの、手前で爆発した為にその衝撃と破片がソウスケに襲いかかる。
ソウスケ「いてててっ!」
BWゲオルクパイロット「ほぅ、少し骨はあるみてぇだな。それでこそ潰しがいがあるもんよ。」
ソウスケ「くそぉ、どうする?近くにいても離れてもキリがねぇ…。」
切り札の特進種を持たず、あるのは両手に持つ長槍のみ。ゲオルクmk-Bの破壊力を前にどう攻略する、ソウスケ…?
続く。
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