メイプルストーリー

おしゃべり広場

キャラクター名:
琉瑠架
ワールド:
ゆかり

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創作物語

ショートストーリー詰め合わせ9 日付:2016.04.18 21:50 表示回数:528

他の職の話が思いつかない('A
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「この船の持ち主は貴方か?」
「そうだけど何か?」
「いや、こんな立派な物を所持してるなんて、どんな人物なのかと思ってな」
「そうだな…言うなれば正義のみか…」
「ただのコソ泥だ」
「誰がコソ泥だルミナス!世紀の大怪盗に向かって!」
「盗品で稼いでるのは一緒だろう」
…泥棒が何で野放しなんだ?
【この世界の警察は一体/キネシス/ブラックヘヴン】




私は世界の女王だった。竜がいて、魔法もあって、傍らにはナインハートがいつもいてくれた。
ああ、今日も平和で穏やかだ、鳥の囀りが聞こえる。
私は虚弱な身体を巨大な毛獣にうずめ、すぅっと意識が遠退くのを感じて――。
「よかった、お目覚めですか?」
――先程までの自分の姿が、目の前にあった。
【シンクホールに飲まれたら/フレンズシグナスとメイプルシグナス】




欠片を拾ったその時から、偽りだと気付いていた。夢というのはどうしてこうも現だと錯覚してしまうのだろう、それがどれだけ突拍子もなくとも。
「女王の庭園に足を踏み入れるなんて、愚かですね」
目の前には私が知るよりもずっとが威厳と毒に溢れている女王。
――さぁ、未来の見る夢を今から壊すんだ。
【悪夢は懲り懲りなんだ/隠月】




「それで、おめおめと逃げてきた訳か」
「あんな大衆の前ではしたなく戦いたくなかっただけよ」
「どうだか…」
円卓の前で、魔女は老官に失態を突かれていた。同胞に情を掛けないのは彼女も同じだが、いざ己が標的となると悔しくて仕方がない。
魔女は誓う、恥を掻かせた事を絶対に後悔させてやる、と。
【あの怪盗に吠え面を/ヒルラ】




白分かつ者は深淵となりて、遺された白は小さな命の灯火となる。白から生まれたるは純真なる者、それは皮肉にも深淵が追い求めた筈の物。されど、深淵は白を疎ましく穢してしまった。
本能と侵蝕の狭間に立つようになった者よ、その境界にて何を見る?世界の理の真実を、その赤と青の瞳に宿すのだ。
【ルミナス】




指を差し込んでやると、とろみのある液体が絡みついてくる。溢れる香りにそそられ俺はごくりと喉を鳴らした。
「フリード、早くして…」
メルセデスが堪らないといった目を向けながら俺を急かす。俺だって早くしたい、けれどもこれは二人だけの密会。
誰にも悟られないように息を潜めて、蜜に口を寄せた。
【夕食前の蜂蜜のつまみ食い/フリードとメルセデス】




余所の人間がここまで首を突っ込んでいいものかと思いながら船に乗った俺。ふと周りを見れば彼方此方で集団が出来上がっていて、知り合いのいない俺は余計に疎外感を感じていた。
そんな中、頭から爪先まで真っ黒な装いの男が、長い髪を靡かせてぽつりと手摺に凭れていた。折角だ、ぼっち同士つるむか。
【キネシスと隠月/ブラックヘヴン】




相変わらず連絡は取れない、悪びれもせず人に仕事を任し、問い詰めれば飄々とかわされる。我が校の生徒会長は勝手気儘だ。
でも、その彼に危機を救われたのも事実で、手をぎゅっと握られたのが嬉しかったのも事実で――。
「…早く顔見せなさいよ、バカ」
閉めきった教室に、春の匂いのする風が抜けた。
【その風をもたらしたのは自分だなんて/ユナ】

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