前回、絶体絶命に陥ったソウスケだが、偃月刀という新たな武器を手に入れて逆転し、偃月落としを決めてゲオルクmk-Bを撃破。ソウスケの劇的勝利で決着。ゲオルクmk-Bは地面にめり込まれて再起不能となった。ゲオルクパイロットも地面にめり込まれ、脱出不可能となっている。

ソウスケ「ふぅ…勝った。しかし、さっきの声の主は…？」

安堵の息を吐いた後再び辺りを見渡すが、やはり見当たらない。礼を言いたかったのに残念のため息を吐いた瞬間だった。

？？？「フフフッ…。」

ソウスケ「！」

笑い声が聞こえた方向に顔を向ける。櫛で纏めた金髪と花の髪飾り、紫色を中心とした着物、右手に八卦の扇子を持ち、大きな氷の上で笑っていた。

？？？「お見事、貴方ならやってくれると思ったわ。」

ソウスケ「あんたは…さっきの声の主？」

？？？「そうよ。そして武器をあげたのも私。」

ソウスケ「感謝してます。しかし、貴女は何者なんです？」

？？？「私はスカンク姫。まぁ、貴方が倒したそいつの味方なんだけどねぇ。」

ソウスケ「へ？」

それを聞いて１つの疑問点が思い浮かぶ。何故仲間を潰させるような真似をするのか。

スカンク姫「実は貴方を始末するように命令されたんだけど、ちょうど処分するつもりのガラクタがあったからね。」

ソウスケ「そのガラクタって…。」

ふと再起不能のゲオルクmk-Bを見る。ガラクタと言えばアレしかない。

スカンク姫「ご名答。」

BWゲオルクパイロット「処分ってどういう事だぁ！」

その話を聞いていたのか脱出不可能状態のゲオルクパイロットから怒鳴り声が上がる。

スカンク姫「過剰な火力のおかげでコストがかなり嵩んじゃってるのよねぇ。パーツは高いし、整備しづらいし、そのくせ誰にも乗せてくれない。たかが一機の為にそんな贅沢はあげれないのよ。でも、最後のチャンスとして侍君を相手にさせたんだけどねぇ。」

そう、提督マティーニが言っていた「奴」とは彼女の事で、ゲオルクmk-Bは処分前のチャンスを与えられた駒に過ぎなかった。


BWゲオルクパイロット「じゃあ何でアイツに協力した！？」

スカンク姫「まさか残してくれるチャンスだと思ってたの？残念だけど、理由を作るための嘘よ。ウ、ソ。」

BWゲオルクパイロット「意味わかんねぇんだけど！？」

ソウスケ「オイラが勝つことで処分がしやすくなる、って事か？」

スカンク姫「大正解～♪」

BWゲオルクパイロット「なっ…！？」

そう、ゲオルクmk-Bはコストが高くて採算が見合わない。それを敢えて敵に協力して潰させる事で、ボロ負けにされたという事実ができる。

スカンク姫「どの道ガラクタは無かったことにされる運命なの。だから、それと一緒にあの世へお逝きなさい。」

BWゲオルクパイロット「ふざけるなぁ～！！」

あまりの事に激怒するも、愛機と共に埋もれた状態で動けない。

スカンク姫「そういう事だから、侍君もお疲れさま。お礼にその鉾をあげるから、私の○○○に巻き込まれないよう、逃げなさい。」

そう言うとスカンク姫はそこから潰されたゲオルクmk-Bの頭上へと跳び上がる。

ソウスケ「ちょ、まっ…！？」

BWゲオルクパイロット「ま、まさか…止めろぉー！！！」

スカンク姫「BIG　BAN♪」

ブブオォォォォォォォオォ！！！

ソウスケ「うぎゃぁぁぁあぁ！！？」

空中からゲオルクmk-Bに放たれた強烈な○○○は、そこに留まらず周囲に広まっていく。逃げようとしたソウスケもそれに巻き込まれ、そして何より…。

ソウスケ「くっせぇ～…。」

○○○のとてつもない強烈な臭いで気絶してしまい、そのまま入ってきた方へと吹っ飛ばされてしまった。

スカンク姫「ふぅ…任務完了～♪」

○○○を出し終えて着地。地面には広いクレーターができており、その中心には原型を留めてないゲオルクmk-Bがあった。勿論、そのパイロットもご臨終。スカンク姫は通信機を取りだし、次のように報告した。

スカンク姫「敵にゲオルクmk-Bが撃破されたけど、その隙を突いて撃破したわ。機密保持及び敵の殲滅は完了よ。」

提督マティーニ「mk-Bはやられたか、まぁいい。囮として処分の手間が省けた、良しとしよう。」

スカンク姫「これである程度の経費が浮くわね。その分は『アレ』に廻すのかしら？」

提督マティーニ「あぁ、今仕上げの段階に入った。余計なものは省いて『アレ』の方に集中させる。ゲリーメルからの要望だ。」

スカンク姫「やっぱりね。」

続く。