「へぇい！♡はぁ！♡はぁん！♡」

私は月乃武士子（つきのぶしこ）！
華の15歳！！

夢は世界一強い立派な武士になること！
だから今もずっと素振りをしてるんだ！

今持ってるこの竹刀は、私が生まれた頃からの親友！
名前はミコちゃんっていうの！

え？　なんでミコちゃんかって？　そんなの決まってるよ！
可愛いから！　可愛いからミコちゃんなの！

私、女の子だもん。可愛いものには目がないの！
ミコちゃんは私の一番の宝物！　ずっと一緒！


「ひゃぁ！♡はぁん！♡ぅふん！♡」

今日も日課の素振りをしてるんだけど、そろそろ休憩しよっかなー。


「ｳｨｨｲｲｲｲｲｲｲｲｲ↑ｯｽｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ん？　家の外から声がしたけど誰だろう。
いや考えるまでもないか。この気持ち悪い声はあいつしかいないよ。

「どもーｗｗｗ」

ほらきた。勝手に玄関を開けて入ってきたこの不細工なツインテールした女はクソリカ。
名前はリカっていうらしいけど、顔がうざいから私はクソリカって呼んでるの。

「なんの用？」

「ファッ？！ｗｗｗまだそんなボロ竹刀もってんの？ｗｗｳｹﾙｗｗｗｗ」

こいつは嫌味しか言ってこないから嫌い。クソリカ〇んじゃえばいいのに。
「うるさいな。私は世界一の武士になるために練習中だからどっかいって」
「ﾝｺﾞｫｗｗｗブシコが？ｗｗｗなれるわけないでしょｗｗｗﾃﾞｭｯﾌﾌﾃﾞｭｯﾌﾌｗｗｗｸﾞﾊｯ」

とりあえずうるさいから、ミコちゃんで一振り。
あーあ頭に直撃しちゃった。失神してるよクソリカ。

嫌味ばかりいうから悪いんだよ。

休憩しようと思ったけど、もう少し素振りしてよっと。


「ふぁ！♡ひぃぃん！♡ぃくう！！♡」




つづく